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田中恒成9回TKO勝ち、まさかの苦戦も統一戦へ前進

2017年9月13日 20時54分

  WBO世界L・フライ級タイトルマッチが13日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で行われ、チャンピオンの田中恒成(畑中)は挑戦者13位パランポン・CPフレッシュマート(タイ)に9回1分27秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。

田中(左)は苦しみながらも随所に力を発揮した

 試合はいきなり動いた。互いに距離を探り合いながら無難に終わると思われた初回終了間際、田中が攻めて出たところにパランポンの右がきれいに決まり、田中が尻からダウン。意外な幕開けとなった。

初回に右カウンターで田中ダウン

 田中はパンチを食らった左目が少し痛いようなしぐさ。それでも2回はジャブを突いてよく動き、試合を立て直そうと試みる。パランポンはパワーは感じさせないものの、パンチがシャープでハンドスピードが速い。田中にコンビネーションを見舞うなど、序盤は互角の展開となった。

 4回はパランポンが攻勢。田中はパンチで右マブタをカットした。5回は田中が前へ。パランポンをロープに押し込み、ボディ打ちを交えて連打を見舞うが、パランポンも引かずにカウンターを打ち込む。中盤は白熱。田中は手数で上回るが、パランポンはボディワークも巧み。拮抗した展開が続いた。

9回に会心の右ストレートが炸裂

 8回、序盤にパランポンの攻勢を許した田中はラウンド後半に右フックをヒットするなど、連打で挑戦者を下がらせる。迎えた9回、ついにワンツーが炸裂し、パランポンがキャンバスにバッタリ倒れた。立ち上がった挑戦者に怒涛の連打を打ち込んだところで、主審がパランポンを救った。

 リング上で田中は「ちょっと残念な全国デビューでしたが」と苦笑いを浮かべたが、WBA王者の田口良一(ワタナベ)との統一戦について振られると「やります!」と即答。戦績は10勝6KO無敗となった。善戦のパランポンは24勝10KO8敗。

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