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猛牛ジェイク・ラモッタ逝く ロビンソンと6度対戦

2017年9月21日 9時47分

 レジェンドの一人“レイジング・ブル”こと元世界ミドル級王者ジェイク・ラモッタ(米)が現地時間火曜日19日、マイアミの病院で95歳の生涯を閉じた。死因は肺炎が悪化したものと報じられる。

ロビンソン(右)との最終戦、ラモッタは王座を失った

元世界ミドル級王者、95年の人生に幕

 ニューヨーク・ブロンクス出身。父の手ほどきでボクシングをはじめ、近所の大人たちとのファイトで名を上げる。1941年に19歳でプロデビュー。タフネスを前面にした好戦的なボクシングで台頭し、“ザ・ブロンクス・ブル”(ブロンクスの猛牛)と呼ばれる。

 43年2月、デビュー以来40連勝中のシュガー・レイ・ロビンソンに10回判定勝ち。史上最強ボクサーといわれる天才ロビンソンに初めて黒星をつける男になった。

天才ロビンソンに初黒星つける

 ロビンソンとの再戦で敗れ、以後両者は4度対戦し、ラモッタ氏はいずれも敗退。世界タイトル初挑戦の機会が訪れるのは49年6月。フランスのマルセル・セルダンに10回TKO勝ちで戴冠。

 防衛回数は2度で、V2戦ではローレント・ドートヒルに劣勢を強いられながら最終15回、残り13秒でKO勝ちする劇的な幕切れ。V3戦でロビンソンの挑戦を受け、13回TKO負けで王座を失った。しかしロビンソンをダウン寸前に追い込む場面をつくり、感動を呼んだ。

映画「レイジング・ブル」でも脚光

 54年4月の試合を最後にグローブを脱ぎ、生涯戦績は83勝30KO19敗4ドロー。80年代、名優ロバート・デ・ニーロが主演した映画「レイジング・ブル」のモデルとなる。デ・ニーロはこの演技でアカデミー賞主演男優賞を獲得した。

 6回の結婚歴があり、最後は5年前の12年。90年に国際名誉の殿堂入り。不屈の精神の持ち主であると同時に人柄のいい、ユーモアのセンスがあるナイスガイとして親しまれた。デ・ニーロは「安らかに眠れ、チャンプ」と最後の言葉を送った。

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