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2階級で統一王者 アンドレ・ウォードが引退表明

2017年9月22日 10時31分

  L・ヘビー級3冠統一王者アンドレ・ウォード(米)が21日(日本時間22日)自身のウェブサイトを通じて現役引退を発表した。声明でウォード(33)は「肉体がこのスポーツの厳しさにもはや耐えられなくなり、ファイトする意欲がなくなってしまった。人々は明るいライトの下ばかり見るけど、その前の辛い単調な練習には目を向けない。肉体の痛みは試合だけではない。準備段階でもそれはともなう」と胸中を明かした。

6月コバレフを返り討ちにしたウォード、これが最終戦に

 2004年のアテネ五輪L・ヘビー級金メダル獲得のウォードは、ボクシング競技の米国最後の金メダリスト。プロ戦績は32勝16KO無敗。アマチュア時代の13歳から敗戦はないといわれる。

S・ミドル級スーパーシックス優勝

 09年ミケル・ケスラー(デンマーク)に判定勝ちでWBA世界S・ミドル級王座に就いたのが初タイトル。同級のトーナメント「スーパーシックス」を勝ち抜き、11年の決勝でカール・フロッチ(英)を下して優勝。同級WBA&WBC統一王者に君臨した。

 その後プロモーターとの問題や負傷が影響しキャリア進行にブレーキがかかる。14年は一度もリングに上がることなく、15年6月に復帰。L・ヘビー級で2階級制覇を目指し、16年11月、微妙な判定ながらセルゲイ・コバレフ(ロシア)に判定勝ちでWBA・IBF・WBO同級統一王者となった。

リング誌でPFPランキング1位

 6月のコバレフとの直接リマッチで8回TKO勝ちで3本のベルトを防衛。パウンド・フォー・パウンド・キングにランクするメディアも多い。ようやくスポットライトが当たり、今後ビッグファイトやヘビー級進出もオプションにあっただけに、突然の引退宣言はサプライズと受け取られている。今後はこれまで務めてきたHBOのコメンテーターを継続すると思われる。Photo/SUMIO YAMADA

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