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末吉大が日本SFe級新王者、高畑里望に判定勝ち

2017年10月7日 20時58分

 日本S・フェザー級王座決定戦が7日、後楽園ホール「第566回ダイナミックグローブ」のメインイベントで行われ、同級1位でWBO世界11位にランクされる末吉大(帝拳)が2位の高畑里望(ドリーム)に3-0判定勝ち。初タイトル戦で日本王座を獲得した。スコアは97-93、98-93、98-92。決定戦は前王者、尾川堅一(帝拳)の王座返上によるもの。

末吉(右)は後半ペースアップした

 長身の高畑がジャブを上下に打ち分け、手数で末吉にプレッシャーをかける立ち上がり。初回を見た末吉は2回からジャブを中心に右ストレートを打ち終わりに合わせるなど本来のスタイルを展開。高畑は何度か左ボディブローを打ち込んだが、ディフェンスに定評のある末吉はそれ以上の攻勢を許さない。末吉はジャブが良く、5回を終わっての採点は49-46、48-47で末吉、もう一人が48-48。

 劣勢に立たされた高畑は6回から前に出る圧力を強め、パンチの交換が徐々に増えていく。6、7回は瞬発力とスピードで上回る末吉が右が決めて優勢に進めるが、8回は高畑が右カウンターを決めて試合を盛り上げる。最終回は互いに闘志をぶつけ合って終了のゴングを聞いた。

 末吉は16勝10KO1敗。「相手に合わせるという自分の悪いところが出た。もうちょっと手数を出してアグレッシブにいきたかった」と反省の言葉が多かった。高畑は13勝5KO7敗1分。日本タイトル初挑戦としては最高齢の38歳2か月で、日本王座奪取の最高齢記録更新はならなかった。試合の模様はCS放送の日テレG+で12日(木)22時30分から再放送される。

一撃で試合を終わらせ、ガッツポーズの正木

正木はワンツーで初回KO、デビューから9連勝

◇60.0キロ8回戦
正木脩也(帝拳)[KO1回1分56秒]シソ・モラレス(比)
 モラレスは10年2月、ラスベガスでWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)に挑戦したキャリアを持ち、現在はOPBFライト級10位。正木は初回、ひと回り小さいモラレスに鋭いジャブを浴びせ、ラウンド後半にワンツーを放つと、これが切れに決まってモラレスがダウン。ひざまづいたモラレスは苦悶の表情を浮かべたまま10カウントを聞いた。正木はデビューから9連勝(5KO)。モラレスは19勝12KO5敗1分となった。

千葉(右)の猛攻に、帝拳の中野トレーナーが飛び込んだ

千葉は若手実力者対決制し無傷の7連勝

◇バンタム級8回戦
千葉開(横浜光)[TKO5回2分12秒]松原陵(帝拳)
 ホープ対決は、ハードパンチャーの松原が初回から千葉に襲い掛かってスタート。これを冷静にしのいだ千葉は2回以降、上と下、内と外を巧みに使い分けて松原にクリーンヒットを打ち込み続けた。松原は5回、勝負に打って出たが、千葉はこれをやりすごすと、左ボディ、アッパーのコンビネーションで松原にダメージを与えるとラッシュ。乱打したところでタオルが投入された。千葉はデビューから無傷の7連勝(6KO)をマーク。松原は7勝7KO2敗。

◇ウェルター級8回戦
永野祐樹(帝拳)[TKO3回2分45秒]クリエンクライ・トー・シラチャイ(タイ)
 体格で上回るサウスポー、日本ウェルター優6位の永野は初回から左を上下に打ち分けて攻勢。3回にクリエンクライの反撃を受けたが、左を決めてラッシュし、ストップ勝ちを呼び込んだ。永野は12勝9KO2敗。クリエンクライは10勝2KO2敗。

海藤はランカー豊嶋を返り討ち

◇ウェルター級6回戦
海藤正晴(シュウ)[2-0(59-55、58-56、57-57)]豊嶋亮太(帝拳)
 両者は15年6月に対戦して海藤が4回判定勝ち。キャリア唯一の黒星をつけられ、現在は日本ウェルター級10位にランクされる豊嶋が借りを返すべくリングにあがった。豊嶋は前に出て、アウトボクシングをするサウスポーの海藤に圧力をかけたが、2回に海藤の右フックがカウンターで決まってダウン。ここからは海藤のアウトボクシングが冴え、終盤は豊嶋が追い上げてゴングとなった。

◇60.0キロ6回戦
波田大和(帝拳)[TKO4回1分43秒]アルスンノーイ・ジョー・サンラット(タイ)

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