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異色選手 ジロリアン陸、手品で新人王優勝アピール

2017年10月10日 15時24分

 11月3日に後楽園ホールでゴングとなる東日本新人王決勝戦の記者発表が10日、後楽園飯店で開かれた。S・フェザー級決勝に出場を決めた異色ボクサー、マジシャンのジロリアン陸(フラッシュ赤羽)が得意のカード・マジックを披露して決勝への意気込みをアピールした。

ジロリアン(右)がカードを出し、今井もビックリ

 渋谷の路上でマジックを披露し、生計を立てているジロリアン陸。ちなみに「ジロリアン」はマジックとは関係なく、ラーメン二郎をこよなく愛するゆえにつけたリングネームだ。

 そのジロリアンが手品に目覚めたのは中学生のときで、友人が披露した500円の手品セットに衝撃を受け、独学でマジックを学び始めたという。一方で、小学校から高校までは野球に親しみ、投手として活躍。映像の専門学校をへて、テレビ制作現場のカメラマンとして内山高志の世界戦中継にも参加した。

ロバート山本に敗れて改心

 従妹のキックボクシングの試合に刺激を受けてボクシングを始めたのが00年のこと。14年11月のデビュー戦では、お笑い芸人のロバート山本のデビュー戦の相手を務めてTKO負け。「あのころは練習もあまりしていなかった。リングに上がる実力はなかった」と反省し、ボクシングに集中するため翌月にはテレビ制作会社の仕事を辞め、路上でのマジックを本格化させた。

 デビュー戦黒星以降は毎日練習するようになり、1年後に再起してからは7連勝7KO勝ち。決勝も「スコーンと倒したい」と語るジロリアンは、グローブを着用したままできるマジックを考案中だ。

元野球少年の今井、日ハム松本剛が元チームメイト

 一方、対戦相手の今井健裕(ワールドS)も5勝4KO1分の戦績で、元高校球児というキャリアの持ち主。野球は強豪、二松学舎大付属高で試合に出場し、小学校時代は日本ハムファイターズの松本剛と、高校時代は広島カープの鈴木誠也がチームメートだったというから野球でもかなりの線をいっていた。

 流通経済大で教員免許を取ったものの「なるのは大変」と教師にはならず、家業を手伝いながら、友人に勧められて始めたキックボクシングからボクシングに転向した今井。「ジロリアン陸選手に勝って、ラーメン二郎を食べていきます」と気の利いたセリフで先制パンチを放った。

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