2017年10月12日木曜日

勅使河原弘晶がWBO・AP王座獲得、輪島ジム初ベルト

 WBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチが12日、後楽園ホールで行われ、同級5位の勅使河原弘晶(輪島功一S)がWBO世界同級10位で王者のジェトロ・パブスタン(比)に10回2分52秒TKO勝ち。新チャンピオンに輝いた。

 勅使河原が圧力をかけ、ガードの上から右ストレートを打ち込む立ち上がり。サウスポーのパブスタンは下がりながら、左ストレートをボディに打ち込んで様子を探るが、体格とパワー、スピードは挑戦者が上だ。偶然のバッティングで勅使河原が左目尻をカットした。

 勅使河原は2回にワンツーを決め、ボディにもパンチを集めて攻勢をアピール。パブスタンは勅使河原に先手を許し、自分から仕掛けることができない。3、4回と互いに距離を取って手数が出なかったが、5回に勅使河原の右フックが炸裂すると、パブスタンの動きが止まる。ここで畳みかけた勅使河原は6回も優勢に試合を進めた。

 世界挑戦経験もあるパブスタンは7回に反撃を開始。中間距離での攻防が増え、パブスタンの左がヒットするシーンもあったが、勅使河原の右、ボディ攻めがより有効。パブスタンは頭が低くなり、クリンチが増えて試合は荒れていく。

 勅使河原は荒っぽいパンチで王者にダメージを与え、9回に連打でついに王者をキャンバスへ。追い込まれたパブスタンは10回にホールディングで減点1。勅使河原がラッシュしたところで、主審がチャンピオンを救った。9回までの採点は88-82、87-83、89-81でいずれも勅使河原だった。

 輪島ジム初のベルトをもたらした勅使河原は「このベルトは会長にプレゼントします」。勅使河原は15勝9KO2敗2分。パブスタンは高橋竜也(ヤマグチ土浦)との王座決定戦で手にしたベルトの初防衛に失敗した。戦績は29勝9KO5敗6分。 

元日本王者の戸部洋平、1年2か月ぶりに復帰

◇53.0キロ8回戦
戸部洋平(三迫)[KO5回2分51秒]セーントーン・トーブアマート(タイ)
 けがで戦線を離脱していた元日本S・フライ級王者の戸部が16年7月以来のリング。戸部は初回、セーントーンのジャブ、右をもらう不安定な立ち上がりだったが、以降はよく動き、手数を出してセーントーンを攻めた。戸部は3回に右ストレートでダウンを奪い、その後もカウンターの右をもらうなどしながら、5回に右で倒して10カウントを聞かせた。戸部は13勝9KO2敗1分。健闘しながら日本3連敗となったセーントーンは9勝5KO4敗。

大坪はランカー荒谷に競り勝つ

◇58.0キロ8回戦
大坪タツヤ(T&T)[3-0(76-75×3)]荒谷龍人(KG大和)
 日本フェザー級7位の荒谷は2月、OPBFフェザー級王者だった竹中良(三迫)に敗れて以来のリング。独特のリズムを持つ荒谷は出入りしながら、ジャブ、アッパーで大坪に迫った。しかし、ジャブの精度では大坪が上回り、ボディ打ちも織り交ぜて3回からペースを上げた。やや受けに回った荒谷は5回に反撃したが、6回に大坪の左フックで荒谷がダウン。大坪が優位に立ったが、7、8回は荒谷が右アッパーで盛り返して攻勢をアピール。大坪がダウン分の差で判定を手にした。ランキング復帰濃厚の大坪は10勝3KO8敗1分。連敗の荒谷は11勝3KO6敗1分。

湯場Jrデビューから3連勝

◇ライト級6回戦
湯場海樹(都城レオS)[3-0(59-55、59-56、60-54)]パブリト・カナダ(比)
 日本5階級制覇王者、湯場忠志さんの息子、18歳の海樹のプロ3戦目。長身サウスポーの湯場は距離を取り、左を打ち込んで試合を優位に進めたが、5回に足が止まり、左右のフックを被弾するシーンも。6回は左ストレートを決めて比人を後退させた。湯場は3勝2KO。カナダは6勝1KO13敗3分

◇フェザー級8回戦
篠塚辰樹(ワタナベ)[TKO1回1分9秒]篠原武大(全日本パブリック)
 19歳の篠塚が初回、強烈なワンツーを叩き込んで篠原をロープに追い込むと続く連打で篠原がキャンバスに沈んだ。再開後、篠塚のラッシュでストップ。篠塚は昨年12月のB級デビュー戦で、のちの日本ユース・ライト級王者・富岡樹(REBOOT)に敗退。以降は3連勝で3勝2KO1敗。篠原は7勝7KO6敗2分。