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近藤明広0-3判定負け、NYで世界王座奪取ならず

2017年11月5日 11時23分

 IBF世界S・ライト級王座決定戦が4日(日本時間5日)、ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、同級3位の近藤明広(一力)は同1位セルゲイ・リピネッツ(ロシア)に0-3判定負け。スコアは118-110、117-111×2。決定戦はテレンス・クロフォード(米)の王座返上によるもの。

近藤(右)は左ボディを効かせるシーンもあったが無念

 32歳の近藤と28歳のリピネッツはともに初めての世界タイトルマッチ。リピネッツはガードを固め、足を使いながら右ボディストレートを打ち込み、様子をうかがう慎重な立ち上がり。近藤が前に出る展開となった。

 上体をよく動かすリピネッツに対し、体格で上回る近藤は2回、圧力をかけて左ボディブローを打ち込む。ワンツーも打ち下ろしたが、リピネッツも強い右を打ち込んで対抗。近藤は鼻血を出した。

 リピネッツはパワフルという触れ込みだったが、目を引くのはカウンターとボディワークのうまさだった。3回からは左ガードを下げ、突き上げるようなジャブ、左フックを合わせてペースを握っていった。

 劣勢の近藤は5回、右を決めてリピネッツを後退させてチャンスを作る。ここぞとばかりに畳みかけようとしたが、リピネッツも右を返して流れを食い止めた。リピネッツは6回に額をカット。近藤は7回にチャージして左フック、ワンツー、ボディ攻撃でリピネッツを後退させた。

スコアは印象以上に差が開いていた

 ここから怒涛の追い上げを図りたい近藤だったが、リピネッツが上体を柔らかく動かして的を絞らせず、攻めてはジャブを軸に対抗。近藤はいい右、左フックを決めるシーンもあったが、単発であとが続かない。スコアほどの差はなかった印象だが、近藤は最後までリピネッツのうまさを攻略できなかった。

 スコアはジャッジ3人ともに近藤につけたラウンドはなく、近藤が2ジャッジの支持を得たラウンドが7、10回、1ジャッジの支持が2、5、9回だった。リピネッツは13勝10KO無敗。近藤は29勝16KO7敗1分。S・ライト級の日本人世界王者は、藤猛、浜田剛史、平仲明信の3人。平仲以来25年ぶりの快挙とはならなかった。Photos/SUMIO YAMADA

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