2017年11月9日木曜日

井上岳志があす2冠戦、多田vs柴田は元女王対決

  あす10日、後楽園ホールで挙行されるトリプルタイトルマッチの前日計量が日本ボクシングコミッションで行われた。セミで対戦するOPBF・S・ウェルター級王者ラーチャシー・シットサイトーン(タイ)と日本同級王者の井上岳志(ワールドS)はともにリミットの69.8キロで合格した。試合ははOPBF王座とWBOアジアパシフィック(AP)王座がかけられ、ラーチャシーはOPBF王座2度目の防衛戦、WBO・APは王座決定戦となる。

ボクシングの幅広げる井上

 デビューから11勝6KO1分と無敗街道をひた走る井上は、IBFで世界同級15位にランクされる。勝てば新たに2本のベルト獲得する一戦を前に「目標は世界。ここで負けてしまえば、この先はない」と必勝の気構えだ。

 今回の試合に向けては「左ボディを中心に、有効なコンビネーションを磨いてきた。遠くから急に打ったり、トリッキーな動きも練習した」とボクシングの幅を広げること力を割いた。

 IBF13位のラーチャシー(9勝7KO3敗)は4月に大石豊(井岡弘樹)、7月にジャンボ織田信長書店ペタジーニ(六島)と2人の日本人を退けている。気が抜けない相手ではあるが、井上は練習してきた技術に加え「体は小さいので、体格差を生かして攻めるのも有効」と持ち味であるフィジカルの強さも前面に押し出す考えだ。

 27歳の井上は「自分の中では32歳までだと決めている」とゴールに線を引いている。まずはベルトのコレクションを増やし、来年以降のステップアップにつなげるつもりだ。

5年前は多田が小差判定勝ち

 トリプルタイトルマッチのスタートはWBO・AP女子ミニ・フライ級王座決定戦。元WBAミニマム級王者、元IBFミニ・フライ級王者の多田悦子(真正)と元IBF女子世界L・フライ級王者の柴田直子(ワールドS)が生き残りをかけて激突する。

 両者は多田がWBA王者だった12年9月に対戦して、多田が小差判定勝ちで8度目の防衛に成功。返り討ちを狙う元V9王者の多田は「純粋に日本人と試合がしたかったので明日は楽しみ。レベルの高い技術を見せたい」と同じ36歳の元世界王者対決に意欲満々。

 一方、IBF王座を5度防衛している柴田は1階級下げての試合となるが、「減量は2日間だけで、これが本来の階級」と問題なしをアピール。こちらも「レベルの高い試合をして勝ちたい」と必勝を誓った。