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船井龍一が2回TKOでV2、久高が日本王座挑戦権獲得

2017年12月11日 20時38分

 日本S・フライ級タイトルマッチが11日、後楽園ホールの「DANGAN203」で行われ、王者の船井龍一が挑戦者15位の川口勝太(堺東ミツキ)に2回3分9秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。セミで行われた日本同級挑戦者決定戦は引き分けに終わったが、日本2位の久高寛之(仲里)がジャッジ3人が優勢点を得て挑戦権を獲得した。

船井は2回に右を炸裂させてTKO勝ち

 IBF10位、WBAとWBOで13位につける船井はいつも通りワンツー主体のボクシング。しかし、初回は打ち終わりに左、右ストレートを打ち込む川口がやや積極性で上回った印象だった。偶然のバッティングで川口は左目上部から出血した。

 船井はやや力みが見られたが、2回終盤、右カウンターを決めると川口のヒザがガクリと崩れる。船井が追撃し、右を打ち下ろすと川口がキャンバスにダイブ。立ち上がろうとしてフラついたところでストップとなった。

 船井は29勝10KO7敗。「チャンピオンとして年を越せてうれしい。(久高は)気持ちも強く、一発もある選手だと思うので、年内に練習を始めてがんばりたい」と抱負を語った。元WBOアジアパシフィック同級暫定王者の川口は21勝9KO9敗1分。

久高(右)と翁長はバッティングでドロー

◇日本S・フライ級王座挑戦者決定8回戦
久高寛之(仲里)[負傷引き分け3回2分13秒]翁長吾央(大橋)
 37歳のベテラン、日本1位の翁長とこちらも43戦のキャリアを誇る32歳の久高が日本王座挑戦をかけて激突した。右を狙う久高と左を狙うサウスポーの翁長。初回に翁長が頭部をカットし、2回に翁長が左目上部、久高が頭部をカットするという立ち上がり。

 3回に翁長が左を打ち込み、久高がボディブローを決めて試合が温まってくるかに思えた矢先、みたびバッティングが発生。翁長の頭部の傷が広がり試合終了となった。優勢点で挑戦権獲得の久高は25勝11KO17敗2分。翁長は28勝19KO3敗4分。

粉川は後半にキャリアの差を発揮した

◇53.0キロ8回戦
粉川拓也(宮田)[3-0(77-76、77-75、78-74)]藤本直人(新日本木村)
 前日本フライ級王者の粉川が黒田雅之(川崎新田)に王座を奪われた6月以来のリング。現在もIBF同級3位にランクされる前王者は初回、藤本の右をいきなり食らうスタート。動きが重く、その後も藤本の右をちょくちょくもらって調子が上がらない。

 粉川は5回、自らの尻を叩くようにピッチを上げ、持ち前の手数の多いスタイルで、右クロス、左フックをヒットさせた。その後は被弾しながらも、多彩なパンチで攻勢をアピールし、 最終回に右カウンター、左フックを決めてゴールテープを切った。粉川は29勝13KO5敗。ヒットはあったものの、あとひと押しだった藤本は9勝4KO8敗1分。

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