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2017年12月23日土曜日

全日本新人王決定戦 MVP下町俊貴、技能賞は森武蔵

 第64回全日本新人王決定戦が23日、後楽園ホールで行われ、ミニマム級からミドル級まで12階級で優勝者が決まった。東西対抗戦は東軍の7勝4敗1分だった。

 最優秀選手賞はS・バンタム級の下町俊貴(グリーンツダ)、技能賞はS・フェザー級の森武蔵(薬師寺)、敢闘賞はライト級の有岡康輔(三迫)が選ばれた。

 ワタナベジム勢は富施郁哉、佐々木蓮、重田裕紀の3人が優勝。8月に閉鎖されたヨネクラジム出身の富施、有岡もそろって全日本新人王に輝いた。尼崎亀谷ジム(井上夕雅)、薬師寺ジム(森武蔵)と中野サイトウジム(加藤収二)はジムとして初の全日本新人王となった。

 東日本新人王決勝で三賞を獲得した飯見嵐(ワタナベ)、薮崎賢人(セレス)、ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)がそろって敗退というのは珍しい。試合の模様はCS放送の日テレジータスで25日(月)14時30分から再放送される。

◇ミニマム級4回戦
井上夕雅(尼崎亀谷)[3-0(39-37×3)]赤羽根烈(宇都宮金田)
 初回こそサウスポー赤羽根の積極性が目を引いたが、2回以降は井上がジャブからしっかり試合を組み立て、右ストレート、左ボディブローとコンパクトなパンチを確実にヒット。ポイントをピックアップした。井上は6勝1分。赤羽は2勝1KO1敗。

◇L・フライ級4回戦
佐藤剛(角海老宝石)[TKO1回2分10秒]長井佑聖(市野)
 サウスポー対決は佐藤がプレスをかけ、カウンターを狙う長井に肉薄。早くも左右のボディを効かせ、ロープに追い込んだところで左を打ち下ろすと長井がダウン。立ち上がった長井に佐藤が再び左を打ち込むと、長井は目をかばうように崩れ落ち、ストップとなった。佐藤は5勝2KO1敗1分。長井は3勝1敗。

◇フライ級5回戦
白石聖(井岡)[3-0(50-46、50-45×2)]薮崎賢人(セレス)
 白石が初回から距離をキープし、近づこうとするサウスポー薮崎に右を合わせる。2回終了間際には右、左フックを立て続けに決めた。その後も薮崎は距離を詰められず、白石は4回のボディ攻撃を決めるなど、最後までペースを明け渡さずゴールテープを切った。白石は6勝2KO1分。薮崎は4勝3KO2敗1分。

◇S・フライ級5回戦
今川未来(木更津グリーンベイ)[3-0(48-47×2、49-47)]松浦克貴(岡崎)
 サウスポーの今川は初回から左右のフックで積極的に攻め、初回終了間際に右フックを効かせるなど優位に立った。右を狙うあまり手数の少なかった松浦は3回からコンビネーションで攻めて追い上げてが、ボディ攻めも見せた今川が逃げ切った。2度目の挑戦で全日本新人王獲得の今川は8勝2KO3敗。松浦は5勝1KO1敗。

◇バンタム級5回戦
富施郁哉(ワタナベ)[TKO4回2分51秒]徳山洋輝(千里馬神戸)
 身長で上回るサウスポー富施が初回、ロングから左ストレートを決めて徳山がダウン。さらに左でダウンを追加する立ち上がりとなった。富施は2回以降もパンチを上下に散らし、3回にも回転の速い連打を見せ、スイッチを繰り返す徳山を追い込んでいく。4回に富施の左ストレートが決まり、徳山の動きが一瞬止まったところで富施がラッシュ、主審が割って入った。今年閉鎖されたヨネクラジム出身の富施は5勝1KO。徳山は5勝1KO1敗1分。

◇S・バンタム級5回戦
下町俊貴(グリーンツダ)[TKO4回51秒]飯見嵐(ワタナベ)
 長身サウスポーの下町が、力みの見られる東日本MVP飯見の強打をさばき、左を合わせていく立ち上がり。飯見は2回からボディ攻撃主体で前に出たが、下町も右フック、右アッパー、左をテンポよく繰り出し、むしろ余裕を感じさせる。前に出ながらもパンチをもらって苦しい飯見は4回、闘志むき出しで前に出たが、下町の左を食らって動きが止まった。下町がラッシュしたところでストップとなった。下町は7勝4KO1敗1分。初黒星の飯見は4勝4KO1敗。

◇フェザー級5回戦
佐々木蓮(ワタナベ)[TKO4回45秒]高瀬衆斗(蟹江)
 ともに距離が遠くすぐに試合は温まらなかったが、スピードに優れたサウスポーの佐々木が回、左ストレートを高瀬に打ち込み、ここから一気呵成に攻める。ここは仕留めることができなかったが、4回にアッパーを決めると、高瀬がすっかり効いてしまい、佐々木がラッシュしたところでストップ。佐々木は6勝4KO。高瀬は4勝1KO1敗1分。

◇S・フェザー級5回戦
森武蔵(薬師寺)[3-0(49-46、49-45、50-44)]ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)
 初回、西軍代表決定戦MVPのサウスポー森がワンツーを打ち込むと、陸が左フックを合わせた。森の踏み込みはスピードがあるが、陸の反応も速い。互いに警戒心の強い立ち上がりとなったが、3回に陸の右が浅く2度ヒット。しかしラウンド終盤に陸の右の打ち終わりに、森が右フックを合わせて陸がスリップ気味ながらダウンした。

 陸は4、5回、右を狙っていったが、森がカウンターで待ち構えて思うように攻められない。試合終了間際に森が左を決めてゴングとなった。18歳の森は薬師寺ジム初の全日本新人王。戦績は5勝4KO。連続KO勝利がとまったマジシャン・ボクサー陸は8勝8KO2敗。

◇ライト級5回戦
有岡康輔(三迫)[KO2回1分58秒]小畑武尊(ダッシュ東保)
 サウスポーの小畑がスタートから接近戦を仕掛けた。有岡も応戦するが、小畑が左を効かせるシーンもあった。しかし、パンチ力で上回る有岡はすぐに巻き返し、2回に右ストレートから左フックのコンビネーションで小畑がダウン。さらに右ストレートでダウンを追加すると、小畑は何とか立ち上がったものの10カウントとなった。富施と同じヨネクラ出身の有岡は7勝6KO3敗。小畑は5勝1KO3敗1分。

◇S・ライト級4回戦
マーカス・スミス(平仲BS)[引き分け1-1(39-38、38-38、37-39)]木原宗孝(帝拳)
※優勢点によりスミスが全日本新人王を獲得
 初回から木原がよく手を出し、サウスポーのスミスは重そうな左を打ち込んでいく。スミスは2回に早くもスタミナが落ちてきた印象で、木原はボディ攻撃を軸に攻めていくが、こちらも攻撃の精度が上がらない。最終回はスミスが左を決めて、木原にダメージを与えたものの、判定はドローとなった。スミスは4勝4KO1分。木原は3勝1KO1敗1分。

◇ウェルター級5回戦
重田裕紀(ワタナベ)[3-0(48-47×2、50-47)]安達陸虎(井岡弘樹)
 ともに上背があるパンチャー対決は、互いにストレートを警戒して静かな立ち上がり。安達はうまく圧力をかけられず、中盤はサウスポーの重田が単発ながら右フックを合わせてポイントを集める。安達は終盤、ようやく右を決めて気を吐いたが、重田が逃げ切った。重田は5勝3KO1敗。安達は8勝5KO1敗。

◇ミドル級4回戦
加藤収二(中野サイトウ)[TKO4回2分30秒]德山純治(真正)
 サウスポーの加藤が初回、左右のフックから左ストレートで德山をキャンバス送る。加藤はその後もパンチを上下に打ち分けて攻めていくが、総合格闘技の経験を持つ德山もタフ。ビッグパンチを振り回して加藤をたじろかせるシーンを作ったが、形勢は変わらず。加藤が4回に左アッパーでダウンを奪い、さらに左ストレートで德山が崩れ落ちるとストップとなった。加藤は7勝5KO1敗1分。德山は2勝1敗。