元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんの支援を続けている日本プロボクシング協会（JPBA）は22日（来週月曜日）、袴田さんを再収監の危機から救おうと『1.22“The最終ラウンド”支援アピール』を実施する。JPBAでは広く、ボクサー、トレーナーらライセンス保持者（OBも可）の参加を呼び掛けている。

　参加者の募集は昨年スタートし、既に40人が参加の意思を表明している。今のところ元世界王者の輪島功一会長、花形進会長、坂田健史さん、元東洋太平洋王者の坂本博之会長のほか、現役世界王者の中からIBFミニマム級王者の京口紘人（ワタナベ）も参加する予定だ。

　もちろん新旧チャンピオンでなくても参加は大歓迎。当日は13時30分に日比谷公園霞門に集合し、説明を受けたあと、東京高裁前に移動して、参加者一人ずつが特製の“袴田グローブ”を拳にはめてひと言アピールを行う（動画撮影して後日公開）。最後にチャンピオンら代表者が20名が高裁に入り、担当者に要望書を提出、袴田さんへの思いを訴える、という流れだ。

　袴田さんは14年3月、静岡地裁の決定を受けて釈放されたものの、検察側がこれを不服として裁判は続いている。東京高裁が年度内にも出すと見られる決定の結果次第では、袴田さんが再び収監される恐れがある。これを阻止しようというのが今回のアピール活動の趣旨だ。

　問い合わせはJPBA袴田巌支援委員会まで（電話03-3812-7447）。当日参加も可能だが、委員会としてはできれば事前に連絡がほしいとのこと。