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山中慎介リベンジに闘志、ネリ周辺はヒートアップ

2018年2月27日 15時06分

 両国国技館で1日ゴングとなる「ワールドプレミアムボクシング27~The REAL」の調印式、記者会見が27日、ホテルグランドパレスで行われ、WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)と前王者で挑戦者の山中慎介(帝拳)がそれぞれ抱負を語った。

ベルトはネリの肩に、山中は久々に挑戦者の立場だ

 壇上でネリに並んだ山中は、テーブルの上に視線を向けながら「僕の前ではなく、ネリの前にベルトがあるのはすごく嫌で、取り戻したという気持ちが強い。悔しい思いをリングにぶつけるだけ」とコメント。「防衛していたときよりも正直モチベーションは高い」とも語り、リベンジにかける並々ならぬ思いが伝わってきた。

 一方のネリは冒頭「前回の試合の疑いを払拭するためにも勝ちたい」と語った。これは前回の試合前に実施されたドーピング検査で、禁止薬物の陽性反応が示されたことを受けてのもの。WBCは「陽性反応は汚染食品によるもの」と結論付け、おとがめはなかったが、ネリにとって今回の初防衛戦は“汚名返上”もテーマになっているようだ。

 グローブチェックでは両選手にメキシコ製のレイジェスが提示されたが、ネリはグローブの変更を要求。王者陣営は「前回の試合でウイニングが使いやすいと思った」との理由で日本製のウイニングを希望した。

 外国人選手が用意されたウイニングを前に「レイジェスじゃなくちゃダメだ」とごねるケースはたまに見るが、逆のパターンは珍しい。それでも山中陣営の田中繊大トレーナーは「慎介はいままでずっとウイニング。グローブが変更になったとしても何も問題はない」と涼しい顔。最終結論は計量後のルールミーティングで確認する。

アルセ(中)もネリの応援に駆け付けた

 今回のネリは30人近い取り巻きを連れてきている上に、この日はメキシコのメディアも記者会見に多数出席。さらには元5階級制覇王者のホルヘ・アルセ氏も応援に駆け付けた。試合の模様はメキシコで生中継される予定で、ネリへの期待の高さが伝わってくる。

 アルセ氏に試合予想を聞くと「ネリが勝つ! 力強さと年齢が違う」と断言。メキシコ側の関係者は国旗を振りながらネリの名前をみんなでコールするなど、早くも応援はヒートアップしてきた。

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