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山中慎介「ふざけるな!」ネリ2.3キロ超過で再計量

2018年2月28日 14時28分

 WBC世界バンタム級タイトルマッチの計量が28日午後1時15分から、都内のホテルで行われ、前王者で挑戦者の山中慎介(帝拳)は53.3キロでリミットの53.5キロをクリア。しかし、王者ルイス・ネリ(メキシコ)は1回目の計量で2.3キロ超過の55.8キロ。2時間の猶予を与えられた。=続報を予定=

計量をクリアした山中だが、表情は険しかった

 最初に秤に乗ったネリの体重が告げられると山中の表情が一変。耳を疑う大幅オーバーに「ふざけるな!」と思わず声を上げた。

 昨年8月、ネリに4回TKO負けした山中は「このままでは終われない」とネリへの雪辱だけを胸に現役続行を決意。ネリのドーピング違反問題が浮上しても、リマッチが決まったことを素直に喜んでいた。

大幅オーバーで陣営と話し合うネリ

 今回の一戦にボクシング人生のすべてをかけていた山中はチャンピオンの失態に涙を流して悔しがった。

 なお2月2、3日に実施されたドーピング検査で、ネリから違反薬物は検出されなかったことが発表された。ネリが体重超過で失格になった場合も試合は行われる見込みで、グローブはウイニングが使用される。

 セミでIBF世界S・バンタム級王座の初防衛戦に挑む岩佐亮佑(セレス)は55.2キロ、挑戦者エルネスト・サウロン(比)は55.0キロでリミットの55.3キロをクリアした。

岩佐(左)とサウロンは無事計量に合格

 岩佐と報道陣の会話は、自ずとネリの体重超過の話題に。岩佐は16年11月、アメリカで行われる予定だったIBF挑戦者決定戦で、対戦相手のルイス・ロサ(米)が体重超過となり、直前で試合が中止になった経験を持つ。

 岩佐は「自分のときは、試合がなくなるのか、現実味がなくなり、変な感じになった。山中さんは気持ちの持っていき方が難しいと思う」と山中の胸中を思いやった上で「オーバーしすぎでしょ」と怒りをあらわにした。

 アンダーカードで行われる、元2階級制覇王者の粟生隆寛(帝拳)と、12年10月に粟生からWBC世界S・フェザー級王座を奪ったガマリエル・ディアス(メキシコ)はともに契約ウエートの62.0キロをマーク。粟生は2年10ヵ月ぶりのリングとなる。

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