2018年4月15日日曜日

村田諒太が今晩V1戦 日本vsイタリアの歴史

 横浜アリーナで15日ゴングとなるWBA世界ミドル級タイトルマッチは、王者の村田諒太(帝拳)にエマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)が挑む。ここで日本とイタリアの対決の歴史を振り返ると─。

 日本とイタリアの世界戦対決は過去に6試合ある。1967年4月、世界ジュニア・ウェルター級王者サンドロ・ロポポロに藤猛が挑み、2回KO勝ちしたのが最初で、2011年にWBC世界S・フェザー級王者だった粟生隆寛(帝拳)が小差で防衛を果たしたデビス・ボスキエロ戦が最新となる。開催地はすべて日本で、いずれも日本人選手が勝利している。

 6試合のうち3試合が世界ジュニア・ミドル級チャンピオンだった輪島功一だ。ローマ五輪銀メダリストのカルメロ・ボッシを“かえる跳び”で幻惑し、殊勲のタイトル奪取をはたしたのは伝説の一戦である。

◇日本vsイタリア世界タイトルマッチ

1967年4月30日 蔵前国技館 J・ウェルター級
藤猛[KO2分33秒]サンドロ・ロポポロ
藤が王座奪取

1971年10月31日 日大講堂 J・ミドル級
輪島功一[15回判定]カルメロ・ボッシ
輪島が王座奪取

1972年5月7日 福岡スポーツセンター J・ミドル級
輪島功一[KO1回1分49秒]ドメニコ・チベリア
輪島が初防衛

1973年8月14日 札幌真駒内スケート場 J・ミドル級
輪島功一[KO12回終了]シルベノ・ベルチニ
輪島がV4

2000年8月1月10日 大阪府立体育館 WBCバンタム級
長谷川穂積[12回判定]シモーネ・マルドロット
長谷川がV5達成

2011年11月6日 代々木第二体育館 WBC・S・フェザー級
粟生隆寛[12回判定]デビス・ボスキエロ
粟生がV2 

 世界戦以外に目を向けると、1968年6月に帝拳ジムの元日本ミドル級チャンピオン、赤坂義昭がローマにに乗り込み、WBA・WBCミドル級王者ニノ・ベンベヌチとノンタイトル戦を行っている。

 結果は赤坂の2回KO負けだったが、ベンベヌチは1960年のローマ五輪金メダリストでプロでも2階級制覇を達成した殿堂入りボクサーだけに、日本vsイタリアの歴史を語る上では忘れてはならない一戦だろう。

 1989年4月にイタリアのバストで行われたWBAジュニア・ウェルター級タイトルマッチ、王者フアン・マルチン・コッジvs平仲明信の一戦もあげておこう。コッジはアルゼンチン人だが、イタリアの血を引いていたためイタリアでの開催となった。結果は平仲が2度のダウンを奪いながら不運な判定負け。

 現在のイタリアのプロボクシングは決して活況を呈しているとは言えない状況のようだ。現在は世界王者がゼロ。ブランダムラとともに来日したプロモーターのクリスチャン・ケルキ氏は「ブランダムラが返上したため欧州王者もいない。今回の試合はイタリアにとって非常に重要な試合。メディアも注目している」と村田撃破でイタリアボクシング再興のきっかけにしたいと考えている。

 ちなみにイタリアはアマチュアは伝統的に強く、オリンピックでのメダル獲得数は金15、銀15、銅17。日本の金2、銅3に比べて圧倒的に多い。直近の16年リオデジャネイロ大会ではメダルなしに終わったが、12年ロンドン大会では銀2つ、08年北京大会では金1、銀1を獲得している。