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2018年4月19日木曜日

尾川堅一の王座はく奪 決定戦は無効試合の裁定

 米ネバダ州コミッションは18日、昨年12月9日に同州ラスベガスでIBF世界S・フェザー級王座を獲得し、ドーピング検査で違反薬物が検出された尾川堅一(帝拳)に対し、6ヵ月の出場停止処分を下した。王座決定戦は無効試合となった。帝拳ジムが19日、記者会見を開いて発表した。

 尾川は王座獲得後の今年1月、試合4日前のドーピング検査で違反薬物のテストステロンが検出されたことが明らかになった。

 ネバダ州コミッションが調査に乗り出した結果、試合はノーコンテスト、6か月間の出場停止(試合日からの換算で6月8日まで)、ファイトマネーの20%の罰金という処分が下された。試合そのものが無効になったため、尾川は今後、元世界王者としてカウントされない。

 会見の冒頭、浜田剛史代表が「帝拳ジムとして時間をかけて原因究明に取り組んできました。いい報告がくるものとばかり思っていましたが、残念な連絡が入りました。関係者のみなさま、応援してくださるファンのみなさまに大変申し訳ないことをしました」と語り、尾川とともに深々と頭を下げた。

 スーツ姿で会見に臨んだ尾川は「このたびは自分のプロ選手としての自覚のなさで、ボクシングファンの方々、ボクシング関係者に多大なる迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。裁定の結果は重く受け止めて、今後このようなことがないよう細心の注意を払っていきたいと思っています。すいませんでした」と陳謝。意図的な摂取ではなかったこともあらためて強調した。

 帝拳は尾川が食べた食材やサプリメント、使用した薬のリストなどをネバダ州コミッションに提出。帝拳は国内の専門家のアドバイスも受けて、尾川が使用していたアトピー性皮膚炎を治療する塗り薬が原因である可能性が高いと考えたが、はっきりと因果関係を認めるにはいたらなかった。

 この薬以外に思い当たる節はないため、「何が原因かわからない」というすっきりしない結論となった。

 尾川は1月にドーピング検査が発覚して以来、ジムには顔を出さず、自宅でロードワークなどのトレーニングを積んで体調のキープに務めてきた。今後について「許してもらえるなら、もう一度あの舞台に立ちたいという強い気持ちはあります」と再起への意欲を口にした。

  日本ボクシングコミッションも今後、何らかの処分を下す見通し。帝拳ジムでは今後、所属選手に対して食事やサプリメント、薬や入浴剤なども報告させ、リストを作って再発防止に務める。

 IBFは既にS・フェザー級3位のテビン・ファーマー(米)と4位ビリー・ディブ(豪)に暫定王座決定戦の対戦交渉を指令。今回の処分で王座が空位となるため、交渉がまとまれば、この試合が王座決定戦になる可能性が高まった。