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2018年4月26日木曜日

井上岳志が野中悠樹に判定勝ち IBF2位決定戦

 IBF・S・ウェルター級9位の井上岳志(ワールドS)とIBF同級11位の野中悠樹(井岡弘樹)が26日、後楽園ホールでIBF同級2位決定戦を行い、井上が3-0判定勝ちを収めた。スコアは115-113、116-113、116-112。ワールドSジムによると、これにより井上はIBF挑戦者決定戦に駒を進める。

 日本、OPBF、WBOアジアパシフィックの3冠に輝いた(日本は返上)井上が40歳のベテラン、日本王座に2度、OPBF王座に1度就いているサウスポー野中を迎えた。

 長身の野中はジャブと軽い左、井上は右ボディブローを狙う立ち上がり。スタートはともに相手の出方を探った。前に出なければ始まらない井上は3回にペースアップ。グッと距離を詰めて左右のフック、離れ際のパンチで野中にプレッシャーをかける。野中も負けじと4回に左ストレートをカウンターで決めた。

 中盤はラウンドを重ねるにつれ、ガードを高く掲げて前に出る井上の圧力が増していった。野中は足を使いながら左アッパー、左フックを打ち込み、随所にうまさを見せるのだが、井上の右を被弾するシーンが増えていく。8回に井上のパンチで野中は右目じりから出血した。

 井上は9回に偶然のバッティングで左目上部から出血しながら、くっついて離れ際にパンチを打ち込むパターンで野中にダメージを与えていく。野中は闘志を露にし、11回は右フックを決めて井上の勢いを止めたものの、最終回は井上が盛り返し、剛腕を振り回してゴールテープを切った。

 井上は13勝7KO1分。井上は4月7日に行われたIBF王座決定戦に勝利したジュリアン・ウィリアムズ(米)と挑戦者決定戦を行う運びだという。野中は試合後、キャンバスにキスをしてリングを下り、引退をにおわせた。31勝10KO10敗3分。

井上の話「(途中で)このままいけると思ったけど、これまでの選手と違って消耗しなかったし、呼吸も荒くなっていなかった。ヘタにいったらカウンターをもらって負ける可能性があると思った。あれだけもらって、手数も減らず、自分のボクシングを貫く野中さんは尊敬します。この試合でラストにしようという気持ちが伝わってきた」

元女子世界王者、柴田直子が引退式

 セミの前に元IBF女子世界L・フライ級チャンピオン、柴田直子(ワールドS=37歳)の引退式が行われ、惜別の10カウント・ゴングが打ち鳴らされた。

 リング上でマイクを握った柴田は「ダイエットで始めたボクシングで世界チャンピオンになるなんて自分でも思っていなかった。センスがない自分をここまで指導してくれた会長、トレーナー、そして何より、試合に応援に来てくれたみなんさんに感謝します。最高のボクシング人生でした」とあいさつした。将来はボクシングの指導者と、高校時代に珠算部で全国2位になった経験をいかしそろばん塾を開く夢があるという。

 柴田はアマチュアをへて、08年11月にプロデビュー。OPBF女子L・フライ級王座を獲得したのち、13年11月に3度目の世界挑戦でIBF王座を獲得した。以後、5度の防衛に成功。この間にIBF女子年間最優秀選手賞を受賞した。

 17年3月にメキシコで王座を失うも現役続行。同年11月、多田悦子(真正)との“元世界王者対決”がラストファイトとなった。生涯戦績は17勝6KO5敗1分。

◇L・フライ級8回戦
戸髙達(レパード玉熊)[3-0(78-74、78-75、77-75)]ツカダ絆人(セレス)

 戸髙が初回から積極的。日本L・フライ級6位のツカダがこれに応じてスタートからファイトは熱を帯びる。2回に戸髙の左フックが決まり、ツカダがよろめいた。ツカダは足を使って立て直そうとするが、3回も戸髙がボディ攻撃でツカダを追い込んだ。

 ツカダは4回、起死回生の右カウンターを決めたが、持ち直した戸髙が再び左ボディを突き刺す。戸髙はパンチで右目上部をカット。5回は激しい打撃戦。ともにダメージがあり、試合の行方はまったく分からない。終盤は死力を尽くした消耗戦となり、軍配は戸髙に上がった。激戦を制してランカー撃破の戸高は8勝3KO2敗4分。ツカダは8勝3KO4敗5分。

◇S・フライ級8回戦
ユータ松尾(ワールドS)[2-1(79-73、77-75、76-77)]福永亮次(宮田)

 昨年フライ級で現日本王者の黒田雅之(川崎新田)に敗れた日本S・フライ級7位の松尾が日本同級13位のサウスポー福永と対戦。松尾は福永の左強打をブロックしながら、回転の速いペンチを細かく打ち込んでゲームメイクした。

 一発が決まらない福永はボディを狙って松尾を攻略しにかかった。5回に左を顔面ヒットさせてチャンスを作るが、ここは逆に松尾の逆襲を食らい、試合はヒートアップした。

 福永は終盤、左を上下に打ち込んで松尾を下がらせるシーンを作るが、より正確にパンチを当てているのは松尾。松尾は最終回に猛攻を見せて締めくくった。松尾は14勝7KO3敗1分。福永は10勝10KO3敗。

◇ライト級6回戦
川西真央(三迫)[3-0(59-56、58-57、58-56)]今井健裕(ワールドS)

◇フライ級6回戦
薮崎賢人(セレス)[3-0(60-54×3)]スリス・バレラ(インドネシア)

◇62.0キロ6回戦
高田朋城(ワールドS)[KO1回2分37秒]モエンサク・ヨル(インドネシア)