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前王者の久保隼が再起、大沢との実力者対決2-1勝ち

2018年4月29日 0時44分

 生き残ったのは久保――。28日夜神戸市立中央体育館で行われたフェザー級10回戦は、前WBA世界S・バンタム級王者の久保隼(真正)が世界再挑戦を狙うベテラン大沢宏晋(ロマンサJ)に2-1の判定勝ち。昨年9月にダニエル・ローマン(米)に王座を追われてから再起を果たした。

久保(左)は最後まで攻めて大沢に競り勝った

 注目の実力者対決、序盤をリードしたのはWBAフェザー級7位の久保。脚もよく動き、サウスポースタンスから左ストレートをうまく当てて、2回早くも大沢が鼻血を流す。前世界チャンピオンが主導権を一度は握った。

 流れが変わったのは中盤の5回。この回久保は偶然のバッティングで右マブタから出血。大沢はホールディングで減点を食らったが、抜け目なく圧力を強めてチェンジ・オブ・ペースを図る。

 これを機に久保も接近戦に応じる場面が急激に増した。7回は逆に久保がホールディングの反則で減点され、もみ合いの多い試合となる。もっとも、この間大沢がいきなりの右を決めることがあるにせよ、久保も強気に押し続けた。

「距離を取ればいいと思うかもしれませんが、いままでと同じことはしたくなかった」と久保。この日はあえて引かずに接近戦に臨んだという。ベテランをロープに押し込み、左右のボディアッパーをうまく滑り込ませ、攻勢をアピールした。

 結局、10回をフルに戦った末、スコアは97-95、96-93、94-95で久保が支持された。勝利をコールされた瞬間は珍しく「よっしゃ!」と声をあげた久保。ローマン戦で喫した初黒星からの再起戦でもあったが「僕の人生を立て直す分岐点でもあった」という大事な一番を乗り越え、笑顔をみせた。

 久保は13勝9KO1敗。ラスベガスの世界戦以来となる黒星の大沢は33勝19KO5敗4分となった。

◇56キロ8回戦
山本隆寛(井岡)[3-0(79-75、79-74、79-73)]ジェストニ・アウティダ(比)

◇S・フェザー級8回戦
小坂烈(真正)[3-0]伊藤弘一(黒崎KANAO)

山内祐季と佐伯霞がB級プロテスト合格

山内(右)は日本、OPBFランカーの清瀬とスパー

女子の佐伯(左)もB級テスト合格

 またこの日は真正ジム入りしたアマチュアの元トップ選手2人が公開プロテストを行った(B級)。兵庫・相生学院高時代に全国3冠などの実績を残したサウスポー山内祐季(芦屋大卒)と、11年世界女子ジュニア・ユース選手権優勝の佐伯霞(近畿大中退)がそれぞれ3ラウンドのスパーリングを行い、即日合格を言い渡された。

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