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ゴロフキン次戦は? 可能性ある6選手ピックアップ

2018年5月9日 11時04分

  防衛記録を20に伸ばしたミドル級の第一人者、3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の次戦に注目が集まっている。昨年引き分けたメキシコのスーパースター、サウル“カネロ”アルバレスと9月に再戦するのがビジネス的には理想的だが、カネロのドーピング問題で実現はいまのところ状況は不透明だ。

ゴロフキンはV21でだれと拳を交えるのか

 となると注目は、カネロの代わりにだれがゴロフキンの21度目の防衛戦の相手を務めるのかになる。スポーツ専門局ESPNのダン・ラファエル記者がゴロフキンの相手を6人ピックアップした。それを並べてみると─。

1.ジャモール・チャーロ(米)

2.ビリー・ジョー・サンダース(英)

3.セルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)

4.ダニエル・ジェイコブス(米)

5.村田諒太(帝拳)

6.デメトゥリアス・アンドラーデ(米)

 ラファエル記者はこれを純粋に「私の見たい順」としているが、これはゴロフキンのトレーナー、アベル・サンチェス氏があげた5人とほぼ同じ。実現の可能性のある中から、好みを選んだと言えるだろう。

WBCの指名挑戦権を持つチャーロ

 1位のチャーロは元IBF・S・ウェルター級王者で階級を上げてミドル級に参戦。4月にウーゴ・センテノ(米)を下してWBCミドル級暫定王者についており、WBCの挑戦権を保持している。

 チャーロはここまで27勝21KO無敗。パワーとスキルは申し分なく、27歳という若さも魅力だ。同記者は「間違いなく素晴らしい試合になる」と期待を寄せた。

 2位のWBO王者、技巧派サウスポーのサンダースはあまり評価の高くない王者だったが、しぶとく3度の防衛に成功。4団体統一を目指すゴロフキンが対戦を希望しながら、いまだ実現はしていない。それでもラファエル記者は、パワーが自慢のゴロフキンとの対戦を「正反対のスタイルがぶつかるのは興味深い」とした。

 3位のデレフヤンチェンコはIBFの指名挑戦者で、IBFは8月3日までに試合を行うよう指令を出している。ゴロフキン陣営がこれに応じない場合、王座はく奪が大いにあり得るという状況だ。

 12勝10KO無敗とキャリアは浅いデレフヤンチェンコだが、ラファエル記者は「彼はゴロフキンと同じようにアマチュアで怪物だった。観衆の喜ぶ試合をする」とアマ600戦と言われるウクライナ人を高く評価。対戦を望んだ。

 4位のジェイコブスは元WBA正規王者で、4月の試合で勝利してWBAの指名挑戦権を得た一人だ。昨年3月にゴロフキンと対戦し、小差判定で敗れている。これは善戦といえたが、一度勝っているジェイコブスをゴロフキンが歓迎するかは疑問との見方もある。

村田もゴロフキンに挑戦する資格は十分にある

 ラファエル記者が5位にランクした村田は言わずと知れたWBAの正規王者。村田の共同プロモーター、トップランク社のボブ・アラム氏が東京ドームでゴロフキン戦という豪華プランを掲げた事実を挙げ、「ゴロフキンはビッグイベントが好きだ。彼は2016年にロンドンでケル・ブルックと戦っていることがその理由の一つ」とゴロフキンが東京行きのチケットを手にする可能性に言及した。

 ゴロフキンの動向次第では、ここにあげた選手同士が対戦する可能性も大いにあり、ミドル級戦線からますます目が離せなくなっている。

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