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田口良一に6回KO指令も…曲者相手に「ジャブから」

2018年5月14日 16時23分

 5月20日大田区総合体育館で挑戦者ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)と防衛戦に挑むWBAスーパー・IBF世界L・フライ級チャンピオンの田口良一(ワタナベ)が14日、都内のジムで公開練習を行った。

ミット打ちで最終調整をする田口

 昨年暮れにIBF王者ミラン・メリンド(比)を下し、2団体統一王者となった田口(27勝12KO2敗2分)。2012年に八重樫東(大橋)を下してWBA・WBCミニマム級統一王者となった井岡一翔が初防衛戦を行わず王座を返上したため、これは日本人選手として初めての2団体タイトル防衛戦ということになる。

 会見で「面白い試合をして、なおかつ勝ちたい」と決意表明した田口に対し、渡辺均会長は「できれば6ラウンドくらいで倒してほしい。そすれば(ダブル世界戦のもう一つ、IBFミニマム級王者)京口紘人の試合もテレビで映る」と6回KOを指令した。

 さらには石原雄太トレーナーも「6ラウンドくらいで倒してもらえれば、自分も(田口の次に試合をする)荒川(仁人=WBO・APライト級王者)の試合に集中できる」と調子を合わせ、テレビ解説を務める田口の兄貴分、元WBA世界S・フェザー級王者の内山高志氏も「早くオレの仕事を終わらせてくれ」と早期KOに期待を寄せた。

激励に訪れた内山氏(右)、当日はテレビ解説だ

 周囲が期待するようにKOできればそれに越したことはないが、石原トレーナーは「正直つかみどころのない選手。こうすればいい、というのが見つけにくい。KO負けもないです、KOのハードルは高い」と本音を明かした。

 元WBAミニマム級王者ブドラー(31勝10KO3敗)はディフェンスがうまく、アウトボクシングから急にインファイトを仕掛けるなど、なかなか器用なタイプ。同トレーナーは「これっていいうのはないけど、クレバーな選手で、戦い方を試合中に変えることができる。ずっと同じパターンで攻めるのは危険」と挑戦者を分析する。

 田口は「ところどころ中に入ってくるけど、基本はアウトボクシングだと思う」と挑戦者の出方を予想しつつ「ジャブがカギになると思う」と語った。ただプレスをかけていくだけでなく、うるさくジャブを出しながら距離を取って戦う時間も作り、じっくりとブドラーを攻略していく考えだ。

 今回の試合はWBA王座が8度目の防衛戦、IBF王座が初防衛戦となる。アピールは大事だが、まずは判定でも勝利をつかみ、目標とするV10につなげていく。試合の模様は20日(日)午後2時からTBSで生中継される(関東地区)。

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