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DANGAN-B級T開幕 元女子王者の宮尾が涙の復帰

2018年6月7日 22時44分

「DANGAN」が7日、後楽園ホールで行われB級トーナメントが開幕した。勝者は9月4日、後楽園ホールで決勝戦に挑む。前座では元WBA女子世界アトム級王者の宮尾綾香(ワタナベ)が2016年12月、WBO女子世界アトム級王者の池山直(フュチュール)に敗れて以来、1年半ぶりの試合に勝利した。

田中康(左)は要所でいいパンチを決めた

◇フライ級5回戦(B級T)
田中康寛(輪島功一S)[3-0(48-47、49-47×2)]田中公士(三迫)

 変則の田中康はサウスポースタイル。正統派サウスポー田中公の左を外しながら、いきなり左右のフックで襲い掛かり、接近してボディブローを連打してポイントを獲得。曲者ぶりを発揮し、田中公にペースをつかませなかった。田中康は5勝3敗2分。田中公は4勝1KO5敗。田中康は決勝で近大出身の芝力人(RK蒲田)と対戦する。

中川(右)は右の精度の高さで競り勝った

◇フェザー級5回戦(B級T)
中川兼玄(三迫)[2-1(48-47×2、47-49)]諏訪佑(TEAM10COUNT)

 身長で勝る中川が初回からサウスポー諏訪の打ち終わりに何度も右を合わせて先制した。機動力が売りの諏訪も中盤から懸命に反撃。左を打ち込んで何度か好機を作ったが、中川も負けじと右を決めて接戦を制した。中川は5勝3KO5敗。諏訪は追い上げ及ばず5勝1KO3相1分。決勝の相手は佐々木蓮(ワタナベ)。

稲元(右)はダウンで雑になったが地力を発揮

◇バンタム級5回戦(B級T)
稲元純平(熊谷コサカ)[3-0(48-47×3)]東大河(ナカザト)

 昨年B級デビューした稲元に対し、東は前に出て右フックを強振する強気なボクシング。その右がよく決まり、2回に稲元がダウンした。その後は稲元がコンビネーションで盛り返し、東が徐々にスタミナを失っていく展開。東は惜しい星を落とした。稲元はデビュー2連勝(1KO)。東はいいパンチを決めても、ラウンド全体で優勢を作れなかった。5勝2KO3敗。稲元は決勝で堤聖也(ワタナベ)と対戦する。

宮尾は怒涛のラッシュでフィニッシュ

◇女子47.0キロ6回戦
宮尾綾香(ワタナベ)[TKO4回1分17秒]アイサー・アリコ(比)

 1年半前の世界戦で脚を負傷し、長期戦線離脱を余儀なくされた宮尾の復帰戦。ボディからボクシングを組み立てた宮尾は4回にテンポアップし、右と左ボディをサウスポーのアリコに効かせ、コーナーに追い詰めてラッシュ。ストップ勝ちを収めた。

 18勝6KO3敗の宮尾は「もう戻ってこれないと思ったけど、みなさんの支えで戻ってくることができた」とリング上で涙。「戻ってきたからには世界チャンピオンを目指します」と力強く世界王者復帰を宣言した。アリコは7勝5KO9敗。

宇津木(右)はバランスがよく将来が楽しみだ

◇S・フェザー級6回戦
宇津木秀(ワタナベ)[3-0(57-56×3)]齊藤陽二(角海老宝石)

 平成国際大出身でデビュー2戦目の宇津木と駒沢大出身の齊藤によるアマ出身者対決。体格に勝る宇津木が好スタート切ったが、2回に齊藤の左フックでヒザをつくと、これがダウンの判定となった。

 しかし、3回以降は宇津木が左ボディ、右ストレートで齊藤を削っていった。KOもあるかと思わせたが齊藤も粘った。最終回、齊藤の右で宇津木がグラリ。宇津井は残り30秒を乗り切って、冷や汗ものの勝利。

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