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2018年6月11日月曜日

袴田さん裁判一転 JPBA「明らかにミスジャッジ!」

 元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんの裁判で、東京高裁は11日、2014年に静岡地裁が出した再審開始決定を取り消した。長年にわたり袴田さんを支援してきた日本プロボクシング協会は同日、「明らかにミスジャッジ」と決定に対して憤りの声明を発表。今後も袴田さんを支援していく決意を表明した。

 1966年、静岡県清水市(現静岡県静岡市)で一家4人が殺害された事件で、袴田さんは強盗殺人などの罪で逮捕、起訴され、裁判で死刑が確定した。袴田さんは死刑におびえる日々で精神的に大きなダメージを受けながらも、姉の秀子さんに支えられながら無罪を訴え続け、2014年に静岡地裁が再審開始を決定、袴田さんは48年ぶりに釈放された。

 しかし、検察はこれを不服として東京高裁に即時抗告。東京高裁では袴田さんが無罪となる決め手となったDNA鑑定の信用性について争われ、4年に及んだ審理の末、このDNA鑑定が真っ向から否定される結果となった。なお決定は、静岡地裁が出した死刑と拘置の執行停止については取り消さなかったため、袴田さんは再収監されない。

 この日、ボクシング界からは袴田さん支援に長年取り組んでいる元世界王者の輪島功一会長と、袴田巌支援委員会の真部豊会長が東京高裁を訪れ、入廷する弁護団や袴田さんの姉・秀子さんを入口で見送った。数10分後に“不当判定”が明らかになると、2人は一気に顔をこわばらせた。

 テレビカメラの前で声明文を読み上げるなどした真部会長は「信じられない結果になったが、まだ最高裁もある。これからも袴田さんをサポートしたい」とコメント。弁護団は午後の記者会見で、この決定を不服として最高裁に特別抗告する方針を明らかにした。

 ボクシング界の出した声明は「私たちの願いは、命あるうちに袴田さんの腰に『無罪』というベルトを巻かせてあげることです」とも。82歳の袴田さんに遺された時間は少ない。