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伊藤雅雪「黙らせてやろうかな」米国世界奪取に意欲

2018年6月18日 15時17分

 WBO世界S・フェザー級王座決定戦に出場する同級1位の伊藤雅雪(伴流)が18日、都内で記者会見し、同2位クリストファー・ディアス(プエルトリコ)との一戦に向けて決意表明をした。試合は7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーでゴングとなる。

フロリダに乗り込む団会長(左)と伊藤

 バスケットボールから18歳でボクシングに転向し「27、28歳くらいで世界挑戦できるといいな」と考えていたという伊藤が27歳で世界初挑戦。記者会見でマイクを握ると「ベルトを獲ってくるのは当たり前だけど、それ以上にワクワクしている」と顔を紅潮させた。

 持ち前の運動能力の高さとディフェンス力を武器にデビューから連勝。しかし、15年2月に日本同級王者、内藤律樹(E&Jカシアス)に初黒星を喫した。以降、試合後ごとに米ロサンゼルスで合宿を張り、現WBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)らとスパーリングを重ね、海外リングへの意識を高めた。

 対戦相手のディアスは23勝15KO無敗。戦績が示すように左右のフックをふりまわし「派手なボクシングをする」タイプ。伊藤(23勝12KO1敗1分)は持ち味のアウトボクシングに磨きをかけながら、ここ数試合は手数を増やして攻撃的なスタイルへのシフトを試みている。

ディアスは「派手なボクシングをする」タイプ

「遠い距離がダメなら近い距離、近い距離がダメなら遠い距離。距離を違いを出していきたい」。苦手な接近戦の克服にも積極的に取り組んだ。

 今月末までは、世界挑戦経験のある近藤明広(一力)らとスパーリングを積み、7月にはロサンゼルス入り、そのままフロリダに乗り込む予定。プエルトリカンが多い敵地に乗り込む伊藤は「逆に黙らせてやろうかなと思っています」と目を輝かせた。

 試合の模様はESPNで全米に生中継される。日本ではWOWOWエキサイトマッチで29日午前11時から生中継。

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