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9.11井上拓vsヤップ WBCバンタム級挑戦者決定戦

2018年6月21日 17時09分

 WBCバンタム級3位のマーク・ジョン・ヤップ(六島=フィリピン)と同級9位の井上拓真(大橋)が9月11日、後楽園ホール「第65回フェニックスバトル」でWBC挑戦者決定12回戦を行うことが決まった。大橋、六島の両ジムが21日発表した。

世界挑戦に向けて大きな一歩を踏み出す拓真

 拓真(11勝3KO無敗)は2016年12月、当時のWBO世界バンタム級王者マーロン・タパレス(比)に挑戦が決まりながら右拳の負傷により世界戦をキャンセル。仕切り直しで1年9か月後に挑戦者決定戦のチャンスが巡ってきた22歳は「強い選手なのでワクワクしている」とまずはOPBF王者でもあるヤップとの対戦を歓迎した。

 3階級制覇の“怪物”井上尚弥の弟として兄の陰に隠れることが多かったが、大橋会長は「デビュー戦から日本ランカーと戦い、常に強豪と戦ってきた」と拓真が歩んできたプロセスに太鼓判。「いい試合になると思う」と話した拓真に対し「圧勝して次につなげてほしい」と激励する。

 父の真吾トレーナーはヤップについて「シャープで接近戦もコンパクト。振り回すのではなくコンパクトに打つ」と通常のフィリピン人ボクサーとはタイプが異なると分析。その上で「拓真の得意なタイプ。相手は距離をキープすると思うけど、そこでは拓真が一歩勝っていると思う」と自信を見せた。

 けがで遠回りをした拓真だが、昨年8月の復帰戦では現日本S・フライ級王者の久高寛之(仲里)、同年12月には元日本バンタム級王者の益田健太郎(新日本木村)とフルラウンド戦って勝利。「精神的にも技術的にもレベルアップできた」と実感している。

会見後に元ランカー中澤奨とスパーする拓真(右)

 まさにときがきたといった感の拓真は「世界に向けてここでつまづいてはいられない。しっかり勝って小さいころからの夢である兄弟チャンピオン誕生につなげたい」と力強く締めくくった。

   WBCバンタム級は前王者ルイス・ネリ(メキシコ)が3月1日の山中慎介戦で計量失格、王座はく奪となった。その後、WBCはランク1位ノルディーヌ・ウバーリ(仏)と2位ペッチ・ソーチッパッタナ(タイ)による王座決定戦をオーダーし、6月23日にフランスで挙行されると報じられた。しかしこの試合は延期となり、新たな日程は明らかにされていない。

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