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近大が21年ぶり関西学生制覇、芦屋大の4連覇阻む

2018年6月25日 0時17分

 アマチュアの第72回関西学生ボクシングリーグ戦最終第6週は24日、大阪・吹田市の関西大学ボクシング場で1部リーグ3試合などが行われた。4戦全勝同士の対決となった芦屋大-近大は近大が5-4で4連覇目指す芦屋大を倒し、21年ぶり38回目の優勝を飾った。最優秀選手は西田凌佑(近大4年)が選ばれた。

名門復活! 優勝を決めた近大チーム

 戦前の予想通り大接戦となった。近大はL・フライの川崎智輝(2年)が相生学院高で同級生の芦屋大・小林豪己(2年)を手数とヒットの差で5-0のポイント勝ちで好スタートを切った。フライは芦屋大・廣本彩刀(4年)が2回にスタンディングダウンをとられるも、坂本達也(2年)の連打を許さず、地力で押し切り、1-1のタイに。

 しかし、近大はバンタムで2勝をマークして優位に立った。峯佑輔(4年)は1回に左目上をカットしたが、松田博人(2年)のパワーボクシングに対抗、カウンターをヒットした。続く井上彪(2年)はスイッチを繰り返す田井宜広(3年)のパンチをブロックして3-2の際どい判定勝利。

 ライト1人目は芦屋大・坂口夏樹(3年)がストレートの精度で上回って本庄翼(4年)に競り勝ったが、2試合目は近大・西田凌佑(4年)が王寺工高の同級生、西村連(4年)にコンビネーションの連打を浴びせて勝利。これで近大は4-2と優勝へあと1ポイントに迫った。

 芦屋大はここから踏ん張り、L・ウェルター・大内舜也(4年)が長いリーチを生かして中勇人(2年)の接近を阻んで判定勝ち。ウェルターの主将・平仲信裕(4年)は打ち合いを挑む岩崎淳平(3年)に後退を余儀なくされたが、地力を発揮してポイント勝ち、4-4の同点として最終ミドル級決戦に持ち込んだ。

大トリで優勝を決めた近大ミドル級の細野(右)

 優勝がかかったミドル級は互いに一歩も引かない壮絶な打撃戦。近大・細野恭兵(3年)がワンツー連打から押し込むも新城奈津(2年)は強引に打ち返して一進一退の展開に。しかし、パンチの精度は細野が上回り、ラウンドを支配。新城も必死でボディから顔面を狙ってパンチを出したが、細野の攻勢を止めきれず、判定は5-0で細野が支持されて、近大の復活Vが決まった。

 3年前に1部リーグに復帰した近大は昨年、指導者の不祥事で大学から推薦入学がストップされて、今季は新戦力を補強できなかった。しかし2年連続2位の悔しさを晴らそうと全員が結束した。國重憲司監督は「リーグ優勝は長い道のりでしたが、選手が心折れずによくやってくれました」と言葉を詰まらせた。近大は12月の全日本大学王座で関東大学リーグの優勝校と日本一を争う。

【1部最終成績】①近大5勝②芦屋大4勝1敗③同志社大3勝2敗④大阪商大2勝3敗⑤関西大1勝4敗⑥関西学院大5敗

【階級賞】▽L・フライ 川崎智輝(近大1年)▽フライ 廣本彩刀(芦屋大4年)▽バンタム 池側純(大阪商大3年)▽ライト 西田凌佑(近大4年)▽L・ウェルター 森下心一朗(同志社大2年)▽ウェルター 平仲信裕(芦屋大4年)▽ミドル 細野恭兵(近大3年)

【2部最終成績】①立命館大4勝②龍谷大3勝1敗③京都産大2勝2敗④桃山学院大1勝3敗⑤大阪市大4敗

【表彰選手】優秀選手賞 大塚李基(立命館大3年)▽技能賞 山辺蓮(龍谷大3年)▽敢闘賞 疋田廉(京都産大1年)

【3部最終成績】①関西外大21②神戸学院大18③大阪大10④阪南大9⑤京都大8

【表彰選手】優秀選手賞 櫛谷大地(関西外大4年)▽技能賞 松岡稔晃(神戸学院大2年)▽敢闘賞 岸田一徳(大阪大1年)

【女子優秀選手】田口綾華(関西学院大3年)

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