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48歳の池山直が王座陥落、岩川美花が新王者に

2018年7月29日 23時59分

 WBO女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦は29日、京都市のKBS京都ホールで行われ、挑戦者のOPBF女子L・フライ級王者、岩川美花(35=高砂)が2-1の判定で王者、池山直(48=フュチュール)を破り、新王者に就いた。

 48歳で国内最年長世界王者の池山は7度目の防衛に失敗。「負ければ引退」とJBCから勧告を受けており、「来るべき時が来た。いつかこの日が来ると思っていました」と現役引退を表明した。

岩川(右)は身長差と足を使って戦った

 池山はこれまで通りのスタイルで1ラウンドから前に出て接近戦を挑んだ。身長で10センチ上回る岩川は左構えにスイッチ。バックステップしながら池山に左カウンターをヒットした。池山は強引に打って出るも、岩川はアッパーもまじえるなど多彩なパンチでラウンド後半に打ち返す展開。

 池山はビッグパンチが決まらず、時折サウスポーにスイッチして岩川に迫るものの、岩川は足がよく動き、池山の連打を許さなかった。8回には岩川の右で池山が一瞬ぐらついた。しかし、池山のスタミナは驚異的。9回、10回とパンチを出し続けたところでゴング。

 判定は96-94で2人が岩川を支持、1人が96-94で池山と割れたが、要所でストレートを正確にヒットした岩川の手が上がった。

 4年2ヵ月にわたって守った王座を手放した池山は「スタミナ面は問題なかった。ただ、相手を見すぎる場面もあり、パンチが正確に当たらなかった」と冷静に敗因を分析した。

レジェンドは引退へ

 豪雨被害を受けた岡山の地元に明るいニュースを届けることはできなかったが、「最終ラウンドも前へ前へと出たし、気持ちで負けてはいなかった」と被災地の人々にあきらめずがんばる姿を見せた。池山は10勝2KO3敗2分。

 2度目の世界挑戦でベルトをつかんだ35歳の岩川は高知県出身。2010年に全日本女子アマチュアボクシング選手権48キロ級で優勝している。「池山さんに勝ったのは夢みたい。4団体統一王者に向かってがんばります」と大きな目標を掲げた。岩川は8勝3KO5敗1分。

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