April
19
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

19°C Clear
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 齊藤裕太が2回TKO勝ち 日本バンタム級新王者に

齊藤裕太が2回TKO勝ち 日本バンタム級新王者に

2018年9月1日 20時56分

 日本バンタム級王座決定戦が1日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、同級2位の齊藤裕太(花形)が同3位の菊地栄太(真正)に2回2分33秒TKO勝ちし、新チャンピオンに輝いた。齊藤は同級1位、鈴木悠介(三迫)との対戦が義務付けられる。

 1月に赤穂亮(横浜光)が減量失敗で防衛戦をキャンセルした上で王座を返上。その後、設けられた王座決定戦が出場選手のけがや減量失敗で2度流れて迎え、ようやく今回の試合が実現した。

 ベテラン同士の一戦は、長身の菊地がジャブで距離を作ろうとしたが、逆に齊藤がジャブをヒットして右ストレートにつなげた。たちまち距離はつまり、菊地が応戦したため、初回から激しいパンチの交換が始まった。

 打ち合いになれば、やはり齊藤が上だった。齊藤が2回、上下にパンチを散らしながら攻めていき、菊地をロープに詰めて右フック、右アッパー、左フックで襲い掛かる。懸命に打ち返す菊地だが、ダメージが徐々に蓄積。大きく後退し、齊藤が右を決めたところで主審が割って入った。

この日の齊藤は菊地を寄せ付けず快勝だった

 齊藤は昨年8月に赤穂に敗れており、2度目の挑戦でタイトルを獲得した。2012年の全日本新人王MVPから苦労しての戴冠となった。リング上で「新人王とったときはすぐにでもチャンピオンになれると思っていた。これだけ負けてもチャンピオンになれると証明できた」と語った。。戦績は11勝8KO9敗3分。

 菊地は13年6月、OPBF・S・バンタム級王座戦に続くタイトル挑戦失敗。戦績はは20勝8KO6敗4分。試合の模様は日テレG+で6日(木)18時30分から再放送。

ベラミー(右)は清水相手に辛くも勝利

◇151P8回戦
チャールズ・ベラミー(横浜光)[2-1(77-76×2、76-77)]清水優人(木更津グリーンベイ)

 元OPBF・S・ウェルター級王者で現日本ウェルター級7位のベラミーと日本S・ウェルター級8位の清水の一戦。ベラミーが初回、圧力をかけて右フックで長身の清水をグラつかせる。しかし清水はここをしのぐと、ジャブを軸に右ストレートを上下に散らし、右アッパーもまじえて立て直した。

 清水は脚と手をよく動かして試合を組み立てたが、時折ベラミーの大きなパンチで下がるシーンが印象を悪くしたか。互いに決定打はなく、軍配はベラミーに上がった。37歳のベラミーは28勝18KO3敗2分。清水は12勝5KO4敗2分。

10連勝の阿部は日本タイトル挑戦に王手

◇58.5キロ8回戦
阿部麗也(KG大和)[TKO6回2分25秒]野口将志(一力)

 IBF5位、日本フェザー級1位のサウスポー阿部がフェイントをかけながらプレス。下がりながら慎重に戦う元日本ライト級ランカーの野口を追い続け、4回の左ボディを打ち込んで捕獲体制に入る。

 5回に野口が前に出ると、阿部が右フックから左を決めて野口をキャンバスへ。6回、阿部が左でダウンを追加、さらに左を決めたところでストップとなった。10連勝の阿部は18勝9KO2敗。6連敗の野口は12勝6KO11敗1分。

近藤は世界ランカーの実力を見せつけた

◇S・ライト級8回戦
近藤明広(一力)[TKO5回55秒]宮崎辰也(マナベ)

 IBF・S・ライト級4位の近藤が登場。近藤は初回からジャブで距離をキープし、強打の振り回したい宮崎の動きを封じ、右を打ち込んで優勢。2回そして3回にに右で宮崎からダウンを奪った。宮崎もここから粘ったが、5回に近藤が右を打ち下ろして宮崎がひざをついたところでストップ。近藤は31勝18KO7敗1分。3連続KO負けの宮崎は9勝9KO12敗1分。

高橋(左)は被弾も多かったが攻撃的姿勢で勝利

◇フェザー級8回戦
高橋竜平(横浜光)[3-0(77-76、77-74、77-75)]草野慎悟(三迫)

 日本S・バンタム級12位の高橋は持ち前のスピードがいまひとつ。初回はサウスポー草野の左、右フックをもらった。しかし、この日の高橋は得意の出入りのボクシングではなく、常に前に出て圧力をかけて草野に迫った。4回にバッティングで減点1を取られながらも、時に被弾しながらも常に前へ出て判定勝ちした。16勝6KO3敗1分。草野は11勝4KO7敗1分。

梶はデビューから11連勝をマーク

◇S・フライ級8回戦
梶楓(帝拳)[TKO2回2分10秒]サハパープ・ブンオップ(タイ)

 日本S・フライ級10位の梶が左フックからの連打で瞬く間にダウンを奪い、再開後にストップ。デビューからの連勝を11(9KO)に伸ばした。

Related article
関連記事