WBO世界フライ級タイトルマッチ（24日・名古屋市・武田テバオーシャンアリーナ）でチャンピオン木村翔（青木）に挑戦する同級1位の田中恒成（畑中）が18日、名古屋市内のジムで練習を公開した。

　本番まで1週間をきり、公開行事もスタートした注目の一番。この日はまず挑戦者がメディアの質問に答えた。「単純ですけど、頑張って練習してきました」と田中。心身両面の強さが武器の木村との試合に備え、田中もこれまで以上に「追い込むこと」をテーマにトレーニングしてきた。

　比国から前哨戦で戦ったロリー・バルドナドらを呼んでの実戦練習も納得できる内容だった様子。「かなりよく仕上がりました」と田中は語った。そして「リングには100パーセントの自信を持ってあがります」――。

　勝てばワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）と同じ12戦目での3階級制覇。しかし田中本人は記録よりも「自分との戦い」に重きをおいて取り組んできた。まずは練習段階でやるべきことはやったとの感触があるようだ。

　OPBF王者になった原隆二（大橋）以来の日本人対決に「負けられないという気持ちが強い、危機感をかなり持っている」とピリッとした空気を漂わせた。