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木村翔「15ラウンドでもやれる」公開練習は絶好調

2018年9月19日 19時26分

 名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで24日ゴングが鳴るWBO世界フライ級タイトルマッチで、3階級制覇を狙う田中恒成(畑中)を迎え撃つチャンピオンの木村翔(青木)が19日、東京・高田馬場のジムで練習を公開した。

海外経験豊富な木村は「名古屋はアウェーだと思わない」

 今回の試合にあたり有吉将之会長は、前回のV2戦から試合間隔が2ヵ月弱と短く、木村の疲労を心配していた。しかし蓋を開けてみると「調子がよすぎる。試合の10日前、1週間前でも疲労のピークがこない」という想定外の事態に。有吉会長は鼻息の荒い馬の手綱を締めるように、木村の練習量を落とさせるのに苦労したという。

 当の木村は「まったく疲れていない。15ラウンドでもやれます。昨日も鍋を食べましたし、減量も問題ない。昭和のボクサーですから」と涼しい顔。それもこれも「タイ合宿さまさまですよ」というのが本人の分析だ。

 タイではスパーリング三昧の日々で、1ラウンド4分、インターバル45秒のスパーリングをガンガンこなした。3、4人のパートナーを相手にした12ラウンド・スパーリングも2度行った。計算すれば48分間の殴り合いで、これは15ラウンドの45分より長いから「15ラウンドやれる」は根拠のある発言なのだ。

 もちろん田中という強敵は、スタミナさえあれば勝てる相手ではない。それでも有吉会長は「田中選手はスピードもテクニックもある。ただそれを分かった上で試合をするわけで、対策は練っていますよ」と自信を見せた。

左から有吉会長、木村、セコンドに入る大竹氏

 この日は協栄ジムの元トレーナー、大竹重幸氏がセコンドに入ることも明かされた。多数の世界王者を輩出した協栄で手腕をふるった大竹氏は「僕はちょっとアドバイスをするだけ」と控えめだったが、経験豊富なトレーナーが入ることはチームにとっても心強いだろう。

 前日の公開練習で田中が「危機感を持っている」と話していたことを振られた木村は「僕も持ってますけど、ワクワクする気持ちですね。注目されますし」とどこまでも前向き。好調をキープしたまま名古屋に乗り込もうとしている。

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