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東日本新人王決勝で北星学園余市高の存続アピール

2018年10月10日 16時31分

 11月4日後楽園ホールで開催される「第75回東日本新人王決勝」の発表記者会見が10日、東京・水道橋の後楽園飯店で開かれた。フライ級決勝に出場する太田憲人(ワタナベ)は、廃校のピンチに立たされている北星学園余市高の存続を訴えた。

フライ級決勝で激突する荒川(左)と太田

 新人王の記者会見で太田が異例の決意表明を行った。「廃校の危機に立たされている母校の存続運動をしています。優勝して存続をアピールすると校長と約束しました」。

 北海道余市町にある北星学園余市高は高校中退者や不登校経験者らを全国から受け入れる高校として知られる。卒業生の義家弘介氏が教師となり、母校に赴任して奮戦する話が『ヤンキー母校に帰る』というタイトルでテレビドラマ化されて有名になった。

 しかし、近年は少子化の影響もあり、生徒数が減少。これ以上少なくなると廃校という危険水域での学校運営が続いている。

 29歳の太田は都内の高校に進学したものの、素行の悪さで停学処分を食らい、単位も足りずに進級が困難になったことをきっかけに同校に入学。3年間の寮生活を通して「いろいろな(過去を抱えた)人がいて、人を色眼鏡で見ないこと、自己主張をすることを学んだ」という。

 高校卒業後は推薦で明治学院大に進学。就職して太ったのを機にダイエットでボクシングをはじめ、16年4月にプロデビュー。ここまでの戦績は4勝1KO無敗だ。

 対戦相手の荒川竜平(中野サイトウ)は5勝2KO2敗1分で東日本決勝は昨年に続いて2度目。今年こそはと燃えているだけに簡単な相手ではないだろう。それでも母校の名前をトランクスに入れる太田は「なんとか存続できるようアピールしていきたい」と優勝を誓った。

 ■東日本新人王決勝戦カード

◇ミニマム級5回戦
岡田真虎(JB SPORTS=24)4勝2KO2敗1分
柴沼智樹(KG大和=31)7勝2KO3敗

◇L・フライ級4回戦
亀山大輝(ワタナベ=22)5勝2KO2敗1分
河野勇太(SRS=25)3勝4敗1分

◇フライ級5回戦
太田憲人(ワタナベ=29)4勝1KO
荒川竜平(中野ワイトウ=29)5勝2KO2敗1分

◇S・フライ級4回戦
若木忍(北海道畠山=32)2勝2KO1敗1分
碇瑠偉(厚木ワタナベ)4勝2分

◇バンタム級4回戦
ビバリー塚田(ワタナベ=30)3勝2KO1敗2分 石川春樹(RK蒲田=19)5勝5KO

◇S・バンタム級4回戦
三尾谷昂希(帝拳=21)4勝1敗1分
小川将太(UNITED=21)1勝1KO1敗1分

◇フェザー級5回戦
峯田光(帝拳=22)4勝2KO
中村由樹(輪島功一S=20)4勝3KO1敗

◇S・フェザー級5回戦
鯉渕健(横浜光=22)4勝3KO1敗
関島優作(KG大和)6勝4KO1敗

◇ライト級5回戦
山本祥吾(ワタナベ=26)4勝1KO2敗
橘ジョージ(協栄=23)5勝1KO3敗

◇S・ライト級4回戦
遠藤健太(帝拳=34)2勝1KO
星大翔(角海老宝石=20)2勝2KO1敗1分

◇ウェルター級4回戦
辻本純兵(帝拳=24)2勝1KO1敗3分
西川宏次郎(八王子中屋=30)4勝1KO

◇ミドル級4回戦
ワチュク・ナァツ(マーベラス=21)2勝1KO1分
石田智裕(協栄=22)1勝2分

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