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加藤収二が西田光に競り勝つ 日本M級挑戦権獲得

2018年11月7日 21時20分

 日本ミドル級最強挑戦者決定戦が7日、後楽園ホール「ホープフルファイトvol.29」で行われ、同級2位の加藤収二(中野サイトウ)が前王者で同1位の西田光(川崎新田)に2-1判定勝ち。チャンピオン竹迫司登(ワールドS)への挑戦権を獲得した。スコアは76-75×2、75-76。

終盤に激しく競り合う加藤(右)と西田

 サウスポーの加藤が初回から飛ばした。小刻みに動きながらアッパーを交えてテンポよくパンチを繰り出して先制。一発の威力はないもののスタートで優位に立った。

 西田は圧力を強めて盛り返し、左ボディブローを決めて反撃。加藤も手数で応じ、中盤は接戦となった。ともに譲らず迎えた5回、西田の右で足が引っかかったように加藤が横転。加藤にとってはやや不運にも思えるダウンが宣告された。

 しかし、6回は加藤が小刻みにジャブと左を決めて反撃。西田も前に出て加藤を押し込み、ともに譲らない展開が再び続く。最終回はともに出し切って終了。手数と有効打では加藤、攻勢で西田という印象の試合は、3ジャッジとも1ポイント差でわずかに加藤が支持された。

試合後に王者の竹迫と加藤がフェイスオフ

 加藤は10勝6KO1敗1分。「(竹迫は)単純に強い。下から上がってきて勢いでなんとか勝ちたい」。試合後に竹迫がリングに上がり、フェイスオフで対戦景気をあおった。西田は17勝8KO10敗1分。

片桐秋彦が引退スパーリング

 セミの前には元日本フェザー級ランカーの片桐秋彦(川崎新田)が日本フライ級王者、黒田雅之と2分2ラウンドの“引退スパーリング”を行った。

 片桐は07年にプロデビュー。2008年東日本新人王決勝で同門の古橋岳也と中学時代の“先輩後輩対決”で話題を呼んだ。ラストファイトは昨年12月。生涯戦績は17勝8KO10敗2分。

高橋が試合を決めたのはダウンを奪われた直後だった

ホープ高橋拓磨が逆転KO勝ち

◇S・ライト級6回戦
高橋拓磨(ワールドS)[TKO2回42秒]ジョーフェア・モンタノ(比)
 南京都高で高校4冠を獲得した高橋がデビュー2戦目。サウスポーのモンタノが初回から仕掛け、高橋はこれに冷静に対処しようとしたが、2回に右フックをもらってダウン。再開直後、モンタノが襲い掛かったところに高橋の右カウンターがドンピシャで決まりモンタノがキャンバスに沈んだ。立ち上がろうとしたがフラついてストップとなった。高橋は2連続KO勝ち。モンタノは9勝8KO4敗1分。

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