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2018年12月3日月曜日

ワイルダーvsヒューリー ドロー採点に物議

 米ロサンゼルス近郊のステープルズ・センターで1日(日本時間2日)行われたWBCヘビー級タイトルマッチ、王者デオンタイ・ワイルダー(米)と挑戦者タイソン・ヒューリー(英)のドロー決着が物議をかもしている。

 試合はヒューリーがワイルダーの強打を空転させながら進行し、それでもワイルダーが9、12回にインパクトのあるダウンを奪って採点はドロー。スコアは115-111でワイルダー、114-112でヒューリー、もう一人が113-113だった。

 英国籍の元ヘビー級王者レノックス・ルイスは「ホリフィールドとの第1戦を思い出した。英国人がアメリカに乗り込んでファイトするのは難しい」と自らがイベンダー・ホリフィールドと3団体統一戦を行い、ドローに終わった1999年の試合を引き合いに出し、ヒューリーの勝利を支持した。

 こちらは米国人、2階級制覇王者のアンドレ・ウォードは「ドローは理解できる」と大人の見方をしつつ「2、3ラウンド差でヒューリーが勝ったように感じた」とSNSで発信。「115-111でワイルダーという採点はひどい」とも加えた。

 ヒューリー陣営も採点を問題視し、英国コミッションを通じてWBCに対して正式に再戦指令を出すよう文書で要請する見通し。

 いずれにしても、試合内容がエキサイティングで面白かっただけに、ワイルダーとヒューリーは強気だ。 当初はこの試合の勝者が3団体統一王者アンソニー・ジョシュア(英)と対戦するという流れもあったが、ヒューリーはジョシュアをチキン呼ばわりし、ワイルダーもこれに同意。「ヘビー級のベストは我々2人」とアピールした。

 ヘビー級の主役はジョシュアのはずだが、ワイルダーやヒューリーとの対戦から「 逃げた」という印象を植え付けられ、置いてきぼりを食らっては王者のプライドも傷つくことだろう。ヘビー級戦線がますます面白くなってきた。Photos/SUMIO YAMADA