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訃報 アリのアゴを割った男ケン・ノートン死去

2013年9月19日 14時19分

現役時代のノートン

 モハメド・アリのアゴを割った男として知られ、アリと通算1勝2敗のライバルだったヘビー級レジェンドの一人、ケン・ノートン氏が18日(日本時間19日)米アリゾナ州の養護施設で亡くなった。70歳だった。

 海兵隊でボクシングを始め、1967年除隊後プロに転向。73年、ジョー・フレージャーに敗れ、再起中だったアリと対戦し、12回2-1判定勝ちの番狂わせを演じた。試合後アリはアゴを骨折したことが判明。6ヵ月後の再戦も接戦だったが、今度は1-2判定負けに終わった。74年のジョージ・フォアマン挑戦は2回TKOで敗退。76年ニューヨーク、ヤンキースタジアムで行われたアリとの第3戦はアリのタイトルに挑戦し、ノートンがやや有利に見えたが、アリが15回小差の勝利を収めた。

 その後アリに勝ったレオン・スピンクスがタイトルを剥奪され、世界戦に勝利せずしてWBC王者に認定された。初防衛戦でのちの名王者ラリー・ホームズとの死闘で敗れ無冠に。81年、ホワイトホープと呼ばれたゲリー・クーニーに初回KO負けしたのがラストファイトとなった。終身戦績42勝33KO7敗1分。

 現役中から映画に数本出演。「マンディンゴ」などが代表作。またTV解説を務めたこともある。86年に交通事故で重傷を負い、以後体調が回復しなかった。そしてここ数年は心臓発作に悩まされ、健康を害していたという。息子の一人ケン・ノートンJrはNFL(プロフットボール)でプレーし、現在コーチを務めている。

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