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井上岳志らしさ出すも及ばず、ムンギアに判定負け

2019年1月27日 14時09分

 WBO世界S・ウェルター級タイトルマッチが26日(日本時間27日)、米ヒューストンのトヨタ・センターで行われ、挑戦者の井上岳志(ワールドスポーツ)は王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に0-3判定負け。ムンギアは3度目の防衛に成功した。スコアは120-108×2、119-109。

ムンギア(左)はボディブローを軸に井上を攻めた

 身長で10センチ上回るムンギアは脚を使いながらジャブで距離をキープし、井上が距離を詰めようとする予想通りの立ち上がり。井上はロングからいきなり右フックを振り下ろし、ムンギアをロープに押し込み、巻き込むような右を見舞っていった。

 ムンギアはワンツー、返しの左ボディを打ち込んでボクシングを組み立てる。井上のガードを固めて執拗に前に出るスタイルはやりづらそうに見えるが、手数で井上を上回り、ジャッジにアピールした。

 ムンギアは3回、左ボディを立て続けに打ち込んで、井上の前進を止めにかかる。5回には左フック、左ボディを決めて井上を突き放しにかかる。しかし井上も6回、負けじと接近戦で右をヒット。ムンギアの左を食らうが、井上はタフだ。下がらずに打ち合い、試合は白熱した。

 井上は多少の被弾をものともせず、前進を繰り返した。8回には接近戦で右フック、左フックをムンギアの顔面に決めて場内をざわつかせる。ムンギアはやや疲れてきたか。

ムンギアは「いい経験になった」と試合後、井上の実力を認める発言も

 井上は終盤も圧力をかけるが、手数はやや減ってきた印象。ムンギアのボディ攻撃を浴び、10回は王者の左フックでグラついたが、なんとかバランスを保ってダウンを免れ、終了のゴングまで接近戦に活路を見出す己のスタイルを貫いた。

 スコアは開いたが、強打のムンギアを相手に井上らしさは出せた試合だった。ムンギアは32勝26KO無敗。井上は13勝7KO1敗1分。

判定を聞くとツァン陣営は歓喜に包れた

中国3人目の世界王者誕生

 セミで行われたWBA世界フェザー級タイトルマッチは、挑戦者2位のツァン・シュー(中)がレギュラー王者ヘスス・ロハス(プエルトリコ)に3-0判定勝ちした。ロハスは初防衛に失敗。

 スコアは118-110、117-111、116-112。ツァンはミニマム級の熊朝忠、フライ級のゾウ・シミンに続き3人目の中国人世界チャンピオンとなった。WBA同級はスーパー王者にレオ・サンタクルス(メキシコ=米)が君臨する。Photos by SUMIO YAMADA

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