2019年5月8日水曜日

小國以載 “世界前哨戦”に勝利「だいぶ戻ってきた」

 元IBF日本S・バンタム級チャンピオンで現WBA同級4位の小國以載(角海老宝石)が8日、後楽園ホール「SLUGFEST」のメインに登場。同級10回戦でIBFバンタム級5位スックプラサード・ポンピタック(タイ)に3-0判定勝ちを収めた。スコアは96-93、97-93、97-92。

持ち味のアウトボクシングで勝利の小國(左)

“世界前哨戦”と銘打たれた試合。身長で大きく上回る小國は得意のアウトボクシングで勝利を狙った。スタートは脚をよく動かし、ジャブを盛んにヒットし、2回には右ストレート、左ボディも繰り出した。

 距離を詰めたいスックプラサードは3回にチャージ。小國はブロッキングで対処するが、ロープを背負うシーンを作ってしまう。4回にロープを背負った小國がポジションを入れ替えようとしてバランスを崩す。スリップにも見えたが、これがダウンと判定された。

 小國はここを冷静にしのぎ、その後は再びアウトボクシングを機能させた。6回はやや疲れの見えるスックプラサードにジャブ、右ストレート、左ボディをピシピシと打ち込んではっきりとポイントを獲得する。

試合後は記者の前でしゃべりまくった

 スックプラサードはこれで失速するかと思いきやまだまだ元気だった。小國はタイ人の強打を警戒しながら、クリンチするところは迷わずクリンチし、アウトボクシングでゲームメイク。スックプラサードはビッグパンチを狙い続けたが、小國がおおむねコントロースしてゴールテープを切った。

 小國は21勝8KO2敗1分。「あれダウンちゃいますよ。でもまあ、ええかと、サービスやと(笑)。パンチのあるやつと集中して10ラウンドできたのは収穫。だいぶ戻ってきました」。スックプラサードは22勝14KO10敗。判定を聞いた瞬間、大きく肩を落として落胆した。

ベテランの粉川(左)は移籍第1戦を飾った

◇フライ級8回戦
粉川拓也(角海老宝石)[2-1(77-76、77-75、76-77)]渡邉秀行(Reason郡山)
 元OPBF・S・フライ級、日本フライ級王者の34歳、粉川は昨年7月に阪下優友(角海老宝石)と引き分けて以来のリング。初回からフェイントを盛んに使って渡邉を攻略にかかるが、サウスポー渡邉の左をもらうシーンもあり、どちらもペースをつかみきれずに試合は進んだ。

 後半も互いに手を出しているものの有効打の少ない展開に終始。「いい試合じゃなかったけど勝ててほっとしている」と話した粉川は移籍初戦を飾り30勝13KO5敗1分。惜しい星を落とした渡邉は6連敗で8勝6KO12敗3分。

元日本王者の大橋は見事なワンパンチKO

◇フェザー級8回戦
大橋健典(角海老宝石)[TKO7回1分36秒]若林駿(K&W)
 前半戦はOPBFフェザー級12位の若林がジャブを突きながらよく動いて前日本同級王者、大橋の強打を封じた。

大橋の反撃は5回に若林を捕まえ、右強打で若林の左まぶたを切り裂いた。これで一気に大橋に流れが傾くかに見えたが、若林はここを踏ん張り、再びジャブで試合を組み立てた。

若林が立て直したかに見えた7回、大橋が右から左アッパーを突き上げると、これが鮮やかに決まって若林が大の字。若林は担架で退場となった。大橋は17勝11KO5敗2分。若林は9勝2KO4敗。

◇S・フライ級6回戦
福永亮次(角海老宝石)[TKO1回2分13秒]ギティポン・ジャルンローイ(タイ)
 2017年の全日本新人王でに日本S・フライ級13位のサウスポー福永はトリッキーに動くギティポンに左ボディを一閃。悶絶させて試合を終わらせた。福永は11勝11KO4敗。

◇ライト級8回戦
粕谷雄一郎(角海老宝石)[2-0(78-75、77-75、76-76)]清田亨(大橋)
 序盤は上背とリーチで上回る清田のペース。2回にジャブから右につなげて粕谷をフラつかせると、3回にも右でダウン寸前に追い込んだ。4回にパンチで左目上部をカットした粕谷だが、この回から圧力を強めて反撃を始めると、5回にはすっかりペースを掌握。最後まで清田を下がらせて逆転した。日本ライト級13位の粕谷は12勝3KO2敗1分。清田は9勝7KO3敗。

◇L・フライ級6回戦
中嶋憂輝(角海老宝石)[TKO4回1分29秒]マノップ・ウドムパナーワーリー(タイ)