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柴田がIBF女子王者に、3度目で悲願成就

2013年11月14日 21時12分

 IBF女子世界L・フライ級王座決定戦が14日、後楽園ホールで行われ、同級8位の柴田直子(32=ワールドS)が同級11位アロンドラ・ガルシア(18=メキシコ)を3-0判定で下し、3度目の挑戦で世界タイトルを獲得した。スコアは96-94、97-93、98-92。

柴田直子(ボクシングニュース)
ガルシアに右を決める柴田

 柴田は初回、偶然のバッティングで左目上部をカットする嫌な滑り出し。それでもワンツーを主体に果敢に攻めていった。対するガルシアは左フックとボディブローが得意な印象。こちらも手数は旺盛で、どちらのペースともつかない内容で試合が進んだ。

 後半に入っても試合は拮抗したままだった。柴田は6回にガルシアを押し込み接近戦で攻勢をアピールするが、ガルシアも簡単にはペースを明け渡さない。柴田の右やボディブロー、ガルシアの左フックと右ストレートがそれぞれヒットして試合は終盤へ。最後まで互いに譲らず、終了のゴングを迎えた。採点発表時に会場が水を打ったように静まり返る接戦だった。

 世界戦の前には、元東洋太平洋ミドル級ランカー米澤重隆(青木)の引退セレモニーが行われた。3ラウンドのスパーリングを披露した米澤はリング上から長年連れ添った彼女にプロポーズ。会場は大きな拍手に包まれた。10月で37歳の定年を迎えた米澤は、今年になってNHKのドキュメンタリー番組「明日はどっちだ」で“崖っぷちボクサー”として取り上げられ注目を集めた。

◇58kg契約8回戦
横山大輔(ワールドS)[3-0(78-74、78-73、79-72)]藤沢一成(レパード玉熊)
 日本フェザー級6位のサウスポー横山は3回に左を決めてダウンをゲット。その後は懐の深さを生かして距離をとったボクシングを展開し、7、8回に打ち合って試合を締めた。

◇50.5kg契約8回戦
横山隆司(ワールドS)[3-0(77-74、78-74、70-73)]桜井康弘(レパード玉熊)
 試合はクリンチが多く、日本L・フライ級14位はなかなか思うようなボクシングができなかったが、7回に桜井からダウンを奪ってサウスポー対決を制した。

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