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小原がV2、粘る蓮沼退け連続KO防衛

2013年12月9日 20時52分

 日本S・ライト級タイトルマッチが9日、後楽園ホールで行われ、王者の小原佳太(三迫)が同級2位の蓮沼テツヤ(角海老宝石)を9回1分42秒TKOで下して2度目の防衛に成功した。

小原佳太が2度目の防衛に成功(ボクシングニュース)
粘る蓮沼を小原は9回で仕留めた

 スタートは蓮沼の動きがよかった。長いリーチを生かしてジャブを盛んに出し、ワンツー中心のボクシングを機能。臆することなく小原に迫り、右ストレートをヒットする場面もあった。

 地力に勝る小原は3回からピッチを上げ、右クロスや右アッパーを蓮沼にコネクトさせていった。小原はよく動きながらボディにもパンチを散らし、中盤を優勢に進めた。蓮沼はジャブや右ストレートを時折ヒットさせたが徐々にペースダウンしていった。

 多彩なパンチで蓮沼を追い込む小原は8回に好機を作りノックアウトを狙ったが、ここは蓮沼が意地の反撃。迎えた9回、再び蓮沼が闘志を見せたが、試合を決めたのは小原。強烈な左フックで蓮沼が後退したところに右を追加すると、ここまで粘っていた挑戦者がついにキャンバスへ崩れ落ちた。主審はノーカウントで試合をストップした。これで8連続KO勝利の小原は10勝9KO1敗。蓮沼は7勝3KO5敗3分。

伊藤は見事なワンパンチKOを決めた

◇S・フェザー級8回戦
伊藤雅雪(伴流)[2回59秒TKO]山田健太郎(全日本パブリック)
 WBCユース・ライト級王者(日本フェザー級15位)の伊藤と正統派の山田が対決。好勝負の予感が漂い始めた矢先、伊藤の鮮やかな右カウンターが炸裂。山田がバッタリと倒れ、レフェリーがノーカウントで試合を終わらせた。伊藤は12勝5KO1分と無敗をキープ。元ランカーの山田は8勝6KO4敗1分となった。

◇53kg契約8回戦
船井龍一(ワタナベ)[3回1分37秒TKO]大嶽正史(石橋)
 日本S・フライ級7位の船井がベテランの大嶽を圧倒した。船井は2回からジャブ、右ストレート、右アッパーなど多彩なパンチで大嶽を襲撃。3回に連打からの左アッパーでダウンを奪うと、続く連打でストップ勝ちした。

◇S・フェザー級8回戦
山元浩嗣(ワタナベ)[6回59秒負傷判定2-1(58-57、57-58、59-57)]石川昇吾(新日本木村)
 元ランカー対決は互いに有効打が出ないもどかしい展開。前半はサウスポースタイルの山元がタイミングのいい左でリードした印象。6回偶然のバッティングで石川が左目じりをカットして試合続行不可能となった。山元は連敗を3で止めた。

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