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カネロ2-0で激闘制す ゴロフキン初黒星で王座陥落

2018年9月16日 13時22分

 ミドル級頂上決戦、WBAスーパー&WBC王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と元WBC王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)の再戦が15日(日本時間16日)、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われ、カネロがゴロフキンとの激闘を2-0判定で制した。スコアは115-113×2、114-114だった。

カネロ(右)は終盤ペースダウンも逃げ切った

 初回はジャブを差し合いで10-10とつけたくなる展開。2回にカネロが左フックを決めたが、ゴロフキンもジャブの精度でジャッジにアピール。カネロのスピードが目を引く立ち上がりだった。

 中盤に入るとスピードで勝るカネロが左右のボディ攻撃を軸にペースを握っていく。ゴロフキンは手数こそ出してはいるものの、ボディを嫌がり、動きが鈍ってピッチが上がらない。カネロがプレッシャーをかけ優位に立った。

 しかし、8回あたりからカネロが徐々にペースダウン。ゴロフキンはボディにダメージを負いながらも、右ストレートをカネロに合わせていく。10回にはゴロフキンの強烈な右が炸裂。今度はカネロが苦しくなってきた。

 11回はカネロが何とか持ち直し、最終回はともに最後の力を出し合って終了。ゴングと同時に2人が抱き合った。

 両者は昨年9月に対戦してドロー。スコアは118-110でカネロ、115-113でゴロフキン、もう一人が114-114。これはゴロフキンの勝利を支持する声の多く、特に8ポイント差でカネロ勝利の採点が問題になった。

 さらに今年5月に決まった再戦がカネロのドーピング違反で延期に。ゴロフキンがカネロを再三批判し、試合報酬の配分でももめて交渉が決裂しかけるんど、因縁の再戦にふさわしい不穏なムードが出来上がっていた。

   28歳のカネロは50勝34KO1敗2分。「約束通りKOを狙ったが、難しかった。ゴロフキンは素晴らしいファイターだ」とコメント。36歳のゴロフキンはリング上でインタビューを受けずに退場した。プロ初黒星で戦績は38勝34KO1敗1分。これでミドル級の世界王者は以下のようになった。Photos/Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy Promotions

◇ミドル級世界王者
WBAスーパー王者 サウル“カネロ”アルバレス
WBA王者 村田諒太(帝拳)
WBC王者 サウル“カネロ”アルバレス
WBC暫定王者 ジャモール・チャーロ(米)
WBO王者 ビリー・ジョー・サンダース(英)
IBF王座決定戦(10月27日) ダニエル・ジェイコブス(米)vsセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)

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