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亀田和毅が逃げ切る WBC・SB級級暫定王座獲得

2018年11月12日 22時09分

  WBC世界バンタム級暫定王座決定12回戦が12日、後楽園ホール「TOKYO FIGHT CLUB vol.3」で行われ、同級2位の亀田和毅(協栄)が同1位アビゲイル・メディナ(スペイン)に3-0判定勝ち。WBOバンタム級に続く王座を獲得した。スコアは116-112、117-111×2。和毅は正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との対戦を義務付けられる。

和毅は生命線の高速ジャブで主導権を握った

 15年9月のWBAバンタム級王者ジェイミー・マクドネル(英)戦以来、およそ3年2ヵ月ぶりに世界戦の舞台に上がった和毅。この日もいつも通り、得意のスピードを生かしたボクシングで、ジャブをダブル、トリプルで繰り出して先制した。

 和毅のスピードについていけないのか、手の出なかったメディナは3回にペースアップを試みた。ジャブを差し合い、右を打ち込み、距離を詰めて勝負を挑んでいくが、打ち合っても回転力で上回る和毅が左右のフック、ボディを決めてを優勢。4回終了時の採点はフルマークで和毅がリードした。

 メディナが反撃に転じたのは6回。距離を詰めて左右のフック、アッパー、ボディで和毅に迫った。和毅はコンスタントにボディを決めるものの、下がるシーンが増える。7回にはメディナのパンチでダメージを負ったのか、余裕がなくなってきた。8回終了時の採点は78-74×3でリードを守った。

 終盤戦は拮抗した。和毅は脚を使って出入りのボクシングで勝負しようとしたが、強打を振るってくるメディナに押し込まれ、パンチを被弾するシーンも少なからずあり、気が抜けない状態が続く。

 10回に押し込まれ、顔も腫れてきた和毅は11回、フットワークと細かいパンチの連打でメディナの追撃をかわしたが、12回は再びメディナに攻勢を許してフィニッシュ。何とか逃げ切った。

 これで亀田は兄の興毅、大毅に続き世界タイトル2階級制覇。亀田は36勝20KO2敗。「メディナはパンチ力があって勇敢だった。後半はしんどかった」とコメントした。

 追い上げ及ばずのメディナは19勝10KO4敗2分。「序盤はトモキのスピードに驚いた。(後半は)ボディを効かせたとは思ったけど、ダウンを奪うことはできなかった」とうなだれた。

■S・バンタム級世界王者

WBA ダニエル・ローマン(米)

WBC レイ・バルガス(メキシコ)

WBC暫定 亀田和毅(協栄)

IBF TJ・ドヘニー(豪)

WBO アイザック・ドグボエ(ガーナ)

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