9月のアジア大会(愛知・西尾市)他の日本代表を決める「BOX OFF(ボックスオフ)」の決勝が1日東京板橋の味の素ナショナルトレーニングセンターであり、有力選手たちが順当に勝ち残ってナショナルチームの代表に選ばれた。

ボックスオフの勝者たち。左から山口瑠、北本隼輔、田口綾華、岡澤セオン、鳥谷部魁
女子は60kg級の1試合のみが行われ、自衛隊体育学校の同僚対決となったが、田口綾華が吉澤颯希に5-0判定勝ち。昨年度の女子最優秀選手賞を獲得した田口が吉澤のインファイトをかわした。

山口瑠(左)は駒大の後輩・熊本風真に5-0判定勝ち
男子55kg級も駒澤大学の先輩後輩対決。昨年パリ五輪代表の原田周大(当時は専修大)を破って注目された山口瑠が後輩の熊本風真と対戦。技巧派のサウスポー熊本は、前日の準決勝で牧野草子(自衛隊体育学校)を破って決勝に進出していたが、ここは山口がパワーで押して5-0判定勝ちを飾っている。
原田(大橋ジム)は60kg級に上げて代表復活を期したが、北本隼輔(自衛隊体育学校)との接戦を落とし、1-4判定負けでアジア大会の切符をゲットしそこなった。

岡澤セオンは負傷した右目上を押さえながら勝ち名乗りを受けた
70kg級は昨年の男子МVP・岡澤セオン(INSPA)とベテラン秋山佑汰(自衛隊)のサウスポー対決。最終回に偶然のバッティングで岡澤の右眉上が切れ出血。「やばい……」とつぶやきながら傷口を抑える岡澤。ドクターチェックの末試合は中止となり、この回を含むポイントで岡澤が文句ない5-0判定勝ちをマークした。
岡澤は選考試合終了後アジア大会に向けて問われると「勝つのは当たり前、できればきれいな顔で勝ちたい」と自信のコメントを寄せた。「アマチュアのプロ」と称する岡澤は現在大橋ジムに所属して練習を続けており、2月に世界挑戦で惜敗した平岡アンディは幼なじみ。「プロは1試合1試合負けたら終わりの覚悟でやっている。一緒に練習しているとその思いが分かるし、大橋ジムに感謝しています」と大きな刺激を受けていることを明かした。
男子の80kg級は鳥谷部魁(自衛隊体育学校)が不戦勝で代表に決定。ボックスオフのない女子の階級ではすでに代表が決まっており、51kg級・西中結菜(東洋大)、54kg級・並木月海(マツキヨココカラファイン)、65kg級鬼頭茉衣(㈱カネヨシ)が当確。選ばれた選手たちはアジア競技大会以外にも、WBの諸大会に日本代表として出場することになっている。


