15日、神奈川・横浜BUNTAIで開催された『U-NEXT BOXING5』。トリプル世界戦のトップを飾ったWBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は、王者松本流星(帝拳)が4位の高田勇仁(ライオンズ)に3-0判定(120-108、120-108、120-108)で下し、初防衛に成功した。

力の差を示した松本㊨
昨年9月(松本が5回負傷判定勝ち)からのダイレクトリマッチを松本が攻防ともに上回って明白な判定勝利をものにした。
ヒザを柔らかく使い、上体を上下左右に揺すりながら距離を詰めていく高田を、松本は左回りステップでいなし、左カウンターを狙う。
高田が右の打ち下ろしからの左アッパーや右ボディーアッパーから上へのアッパーを打てば、松本はダッキングし、さらに頭の位置をずらす巧みさでクリーンヒットを与えない。そして、左ストレートを意識させての右フックを要所でヒットした。
前戦とは打って変わり、立ち上がりから力みなくスムーズに前に出てプレスをかけた高田だが、松本は高田の出方をすっかり読んでいた様子。迎え打つよりも呼び込んでいる状態だった。
松本は5回に入るとさらにテンポを上げた軽やかなステップワークで高田を突き離しにかかると、高田がいっそう間合いを詰める勢いを上げて迫る。しかしこれは松本の術中で、この回終了間際に松本が左カウンターを決めて、一瞬高田をフラつかせた。
右目上を打撃によってカットした高田は7回にドクターチェックを受け、8回には松本がバッティングで右目上を腫らすと、高田の圧力は増し、松本の防御力がさらに映えた。
高田はその後も一貫して上体を小刻みに動かしながら攻撃を仕掛けていくが、これを巧みなディフェンスワークで松本がかわし、左ストレート、右フックを決めてコントロール。かわされていっそう力んで放つ高田のスイングを、松本がウィービングでかわしながら回り込む動きが絶妙だった。
左右フックから右ボディーと高田は最後まで手数を止めなかったが、左ボディーアッパーも使いながら松本がペースも主導権も渡さなかった。
松本(27歳)は8勝4KO。高田(27歳)は16勝6KO10敗3分。


