18日、東京・後楽園ホールで開催の『KADOEBI BOXING FIGHT4』のメインイベント、WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチ10回戦は、王者宇津木秀(ワタナベ)が12位のアオキ クリスチャーノ(角海老宝石)に97-93、97-93、98-92の3-0判定勝利。3度目の防衛に成功した。

食い下がるアオキを退けた宇津木㊨
結果的には明白な判定勝ちをはたした宇津木だがスコア以上の苦戦、挑戦者の大健闘を許したといっていいだろう。
立ち上がりからまとわりつくように接近し、左右フックを打ちこんでくるアオキに対し、宇津木は左ジャブで突き放すことをせずに、至近距離でいなしながら空いたところを打つ形を選択した。そうして左右のフックやアッパーでボディーを刺してアオキにダメージを与えたが、この距離はアオキの反撃が生きる間合いでもあった。腰を引きながらも必死にフックを繰り出したアオキのブローをもらい、宇津木がバランスを崩すこと再三。この姿を見たアオキがボディーに受けるダメージを無視し、息を吹き返す要素になったのは間違いないだろう。5回にアオキが放った左フックのダブルで宇津木の上体が揺れたのはその最たるシーンだ。アオキに押されてキャンバスに倒れ込む姿もアオキに元気を与えたことだろう。

宇津木は「負けたかと…」
頭の位置を入れ替えたり、立ち位置を変えたりしながらボディーをしつこく攻めた宇津木の技術はアオキを上回っていた。相手の土俵でも上回りたいという意識の高さは評価したい。けれども、それを選択したことで危険度が増したのも事実。リスクを最小限に減らして勝つ。それこそが、自身が望むステージへの道なのではなかろうか。
宇津木(31歳)は18勝15KO1敗。3度目の王座挑戦も実らなったアオキ(37歳)は19勝12KO13敗2分。


