注目のメキシカン対決、王者エマヌエル・ナバレッテと前王者オスカル・バルデスによるWBO･S･フェザー級タイトルマッチが12日（日本時間13日）、米アリゾナ州グレンールのダイヤモンドデザート・アリーナで行われる。

　28歳のナバレッテ（37勝31KO1敗）はS･バンタム級からクラスを上げ、今年2月にリアム・ウィルソン（豪）との王座決定戦をダウン応酬の末に制して3階級制覇を達成。バルデス（32＝31勝23KO1敗）は昨年4月、シャクール・スティーブンソン（米）との同級2団体統一戦に敗れてWBO王座を喪失。今年5月の再起戦をはさんで今回の試合を迎える。

　好戦的なメキシカン同士の一戦は両選手と契約するトップランクが計画し、今年2月に対戦するはずだったがバルデスが負傷。ナバレッテが代役ウィルソンに勝利した。

　ナバレッテはリング誌のインタビューに「この試合はバレラとモラレスの一戦と似ている。私たちは2人ともたくさんのパンチを交換し、たくさんのアクションを起こそうとしている。望み通りになればもう一つのバレラvs.モラレスになるだろう」と“名勝負”を予告した。

　同じくバルデスは「彼のようなスタイルの選手と戦うのはパーフェクトなチャンスだ」とメキシカン対決を大歓迎。「私は偉大なエリック・モラレスとマルコ・アントニオ・バレラの試合を見て育ち、多大なインスピレーションを与えてもらった」とこちらも往年も名勝負を十分意識してリングに上がる。

　ブックメーカー、ウィリアムヒルの出しているオッズはバルデスの勝利が1.61倍、ナバレッテの勝利が2.3倍とバルデスがリード。激戦必至の好ファイトに期待が集まる。