今月で不活動期間が2年3ヵ月に及ぶWBCミドル級王者ジャモール・チャーロ（米）が復帰に向けて本格的に始動した。チャーロ（33）は地元のテキサス州ヒューストンからフロリダ州ペンサコーラへ移住。同地のレジェンド、ロイ・ジョーンズJr氏の下で調整を始めている。ファイトニュース・ドットコムが伝え、他のメディアが報道した。

　チャーロは長いブランクの原因を個人的な問題、家族とのトラブル、法的な懸案が重なっていると語るが、いずれも具体的な理由は明かしていない。ジョーンズ氏に師事した経過は前トレーナーのロニー・シールズ氏が取り持ったというから円満解決だったらしい。チャーロによるとジョーンズ氏は全力を尽くして彼の復調に取り組んでいるという。

　それでも映像でインタビューを受けたチャーロは、やつれた印象が隠せず問題の深刻さをうかがわせる。現状では「まだ75から80パーセントの状態」と語っており、復帰までしばらく時間がかかるかもしれない。チャーロ自身は「年末までにリングに上がりたい。骨のある相手との防衛戦を望んでいる」と明かすのだが…。

　また、S･ミドル級4団体統一王者カネロ・アルバレスとの対戦がオファーされたのは事実で、リングに立てるコンディションでないため、双子の弟でS･ウェルター級4団体統一王者ジャーメル・チャーロに立場を譲ったとも語っている。Photo by SUMIO YAMADA