激闘! 武居由樹が比嘉大吾を判定で制す WBOバンタム級王座初防衛
2024年9月4日 1時19分
2024年9月4日 1時12分
3日、東京・有明アリーナで行われたWBAスーパー・ライト級挑戦者決定12回戦は、同級6位の平岡アンディ(大橋)が、暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)を9回2分58秒TKOで破り、王者ホセ・バレンスエラ(米)への挑戦権を獲得した。
合計3度のダウンを奪うばかりでなく、最初から最後まで主導権もポイントも握り続ける平岡の圧勝だった。サウスポー同士の戦いは初回、平岡の右ジャブに対し、バロッソが得意の左クロスを狙う形で始まったが、平岡はそれを警戒して右を打てなくなるのでなく、右を主体にする濃度を強めていった。右腕を下げて突き上げるフリッカージャブをベースに、胸前の位置からストレートのように刺すジャブ。さらには右足ステップのタイミングを変化させたフェイントをまじえる。執拗に左クロスを狙うバロッソの意図を逆手に取り、その左をかわして右フックをカウンタ―し、バロッソの出足を鈍らせた。
バロッソが、左を深く打ち込んで返しの右フック狙いに切り替えてもそこに右フックを合わせる。バロッソが強引に入って左を突き込んでくれば、これを左右両サイドに回って回避した。
バロッソにとって遠く、平岡にとって攻防が生きる距離を終始キープ。やや距離が縮まれば、小さなヘッドスリップやダッキングを常に入れてリズムを取って、的を絞らせなかったことも大きい。ヒットを奪えず、自らは被弾を続けるバロッソは、フラストレーションを募らせていった。
6回に引っかけ気味の右フックでダウンを奪った平岡は、8回に攻勢を強めて左クロスをもらい、右目下をカットしたが、試合を通じて被弾したのはこの回の数発ぐらいだったろう。9回、左オーバーハンドから、ここまで隠していた右ボディーブローをヒットさせた平岡は、バロッソのお株を奪うような左クロスでダメージを与え、追撃の右アッパーで倒す。立ち上がったバロッソを、同様のパターンで攻めて再び倒すと、ここも立ってきたバロッソを、陣営がストップの意思表示をして救った。
打たせず打つ。丁寧に冷静に完ぺきに経験豊富な猛者を仕留めてみせた平岡は24勝19KO無敗に。強打と変則タイミングで迫ったものの、いいところなく敗れた41歳のバロッソは25勝23KO5敗2分となった。
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