苦闘の末、比嘉大吾（志成）を12回判定で破り、WBOバンタム級王座の初防衛に成功した武居由樹（大橋）は、試合後も「大吾さんのおかげでいい試合をしてしまったが、自分の中では納得していません」と反省した。

　比嘉には「圧力、気持ちの強さをすごく感じた」という。アッパーをこれでもかと多用したが、そこに比嘉が左フックを合わせて入ってきたり、実は打ちづらかったと武居は言う。「大吾さんの気持ちの強さに負けないように頑張ったという感じです」（武居）。11回にダウンを喫したこともあり、このままでは勝利が危ういと、最終回はガンガン出ようと決めたという。

　「僕自身、まだ引き出しが少ない」と語り、ボクシング技術の習得などを課題にあげた。「まだまだ力不足。トップの人たちは本当に強いんだなと、ここ2戦で感じました。まだまだ成長しないといけないし、成長できると思うので」とチャンピオンは話した。