元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんを救おうと、ボクシング関係者29人が18日、静岡地方裁判所に出向き、袴田さん裁判の再審開始と死刑執行の停止などを求める要請活動を他の支援団体と共同で行った。

　ボクシング関係者の多くは、協会がチャーターしたバスで東京から静岡に向かった。途中事故による大渋滞で到着が大幅に遅れ、地検への要請活動はなくなったが、地裁では全員が裁判所の中に入り、それぞれの思いを担当職員に語った。

　記者会見に出席した元世界王者の佐藤修さんは「一刻も早く再審が開始されることを切に願っています。我々は人間です。この世に正義があるなら正義を信じたいし、この国にそれを見せてほしいと思います」と力強くアピールした。

　要請活動に参加した王者は、元世界王者の佐藤修さん、元東洋（太平洋）王者の高橋美徳・国際ジム会長、古山哲夫（ライオン古山）ライオンズジム会長、新田渉世・川崎新田ジム会長、今岡武雄・イマオカジム会長、柳光和博・RK蒲田会長、日本王者の真部豊・マナベジム会長、木谷卓也・オザキジムマネジャー。