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強打の中野幹士がKO初防衛 英洸貴を3回でフィニッシュ

2025年1月19日 0時01分

 18日、東京・後楽園ホールで開催された『WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.28』。メインイベントで行われたOPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオンの中野幹士(帝拳)が挑戦者11位・英洸貴(はなぶさ・ひろき、カシミ)から3回に2度のダウンを奪って2分5秒KO。王座の初防衛に成功した。

見事なタイミングの左アッパーでダウンを奪った中野

 英が放つ左の引き際に、電光石火で突き上げた左アッパー。これがものの見事にアゴを打ち抜いてダウンを奪うと、手負いの英が繰り出す連打を冷静にカバーし、今度は左アッパーからの右フックとショートの2発。再び倒れ込んだ英は立ち上がったものの、レフェリーが10カウントを数え上げた。

 小刻みに体を揺すりながら立ち上がった両者。サウスポーの中野が放つ左ストレートに対して英は反応が鈍かったが、左リードでボディーを狙い、いきなり右フックを振るうなど抵抗を示した。守りでは中野の左に徐々に対応し始めていたが、これは中野が意識を仕向けさせたものだったのかもしれない。それが見事に結実したアッパーだったのだろう。

 “マノス・デ・アセロ”(スペイン語=鉄の拳)のニックネームを持つ中野。たしかにミートの瞬間の威力と硬さはその通りだが、駆け引きやタイミングも備えた強打を証明した試合だった。世界4団体でランク入りしている(WBA6位/IBF9位/WBO世界12位/WBC15位)中野だが、「(世界は)自分の実力ではまだ。一戦一戦勝っていくだけです」と殊勝に語った。12勝11KO。敗れた英は13勝5KO4敗5分。

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