アマチュアボクシングを管轄する日本ボクシング連盟・仲間達也会長が28日都内で記者会見を開き、9月4日から英国リバプールで開かれる世界ボクシング選手権大会に派遣される女子の代表(5人と補欠1人)が、遺伝子検査を受けたことを明らかにした。
これは試合を主催する統轄団体WB(ワールド・ボクシング)が今大会から義務付け、各国の連盟に通達したことを受け、各選手の意思を確認した上で実施したもの。
昨年のパリ五輪では、優勝した女子の2選手が、それ以前にIBA(国際ボクシング協会)が主催する世界選手権大会で女子選手として出場を認められなかったことが議論を呼んでいた。
こうした経緯もありWBは今回から生物学的に女性と判断された選手のみに女子カテゴリーに出場を認めることになった。5人の代表は29日に男子7選手とともに開催地英国に向け出発することになっていることからも、全員の出場資格には問題がなかったとみられる。
今回のWBの通達については、「いろいろと問題もあった」と仲間会長が会見で明かしている。「遺伝子情報という最も秘匿されるべき個人情報を、いつどこで検査するか、結果をどのように持参して誰に渡すのかも指定がなく、完全に(各国の連盟に)丸投げだった」という。しかもWBから通達があったのは7月21日で、なぜこのタイミングだったかも疑問。
自らも医師である仲間会長は苦言を呈しつつも、「特に格闘技では公平性、安全性が担保されるべき」との観点から、WBの新な方針には理解を示し、門田治医事委員長と協議の上検査の実施にゴーサインを出したという。検査はJISS(国立スポーツ科学センター)の協力を得て行われた。
今後もWB主管の大会では同様の検査が義務づけられることから、日本連盟としてはもっと早い段階――全日本選手権大会やボックスオフなどで日本代表が決まった直後に実施したい意向。なおWBは来年から男子についても検査を義務づけているとのことだ。
