5日、東京・後楽園ホールで行われた『Kadoebi Boxing Vol.3 ✕ DANGAN279』のメインイベント、フライ級上位ランカー同士のスーパーフライ級8回戦は、日本フライ級6位にランクされる井上夕雅(真正)が2位の山内涼太(角海老宝石)を8RTKOで破り、昨年12月の敗北からの再起を果たした。また前座で組まれた女子アトム級の世界ランカー対決は、松田恵里(花形)が葉月さな(白銀)に判定勝ち。昨年11月の世界王座陥落からの再起を飾った。
◆スーパーフライ級8回戦
井上夕雅(真正)[TKO8R29秒]山内涼太(角海老宝石)
よく見て小気味よく左を弾く井上が右へとつなぐ。構わず圧力を強める山内が、右ストレート、左ボディーで追い込むが井上は負けていない。左のアッパーの連打がよく当たった。山内のボクシングは変わらない。プレスしながら前に出て、右ストレート、左ボディー。
一本調子の山内に、井上のパンチがコンタクトする。前に出ての強打にこだわる山内に対し気持ちの乗った井上。7回には山内に押し合いを挑み、スイッチを交えて距離を潰し、左右アッパーを突き上げる。
そして最終回、開始から井上が追い、連打で山内を赤コーナーへと詰めると、レフェリーが試合をストップした。
試合前に2週間、三迫ジムに合宿。自分を追い込み、「やっとプロボクサーになった」と語り安堵した井上の戦績は、17勝4KO5敗1分。4月の日本タイトルマッチからの再起に失敗した山内は13勝12KO5敗。
◆60.0kg契約8回戦
李鎮守(角海老宝石)[TKO2R1分12秒]アティット・カールン(タイ)
ジリジリとプレッシャーをかけ、強烈な左ボディーを打ち込む李。表情豊かに笑みを浮かべてごまかすアティットだったが、初回終了間際に李の連打で早くもダウン。2回もプレスを緩めずアティットをコーナー、ロープへと詰め、右ストレートを決める李。最後はロープを背負わせ右ボディーが入ったところでレフェリーが試合を止めた。
現WBOアジアパシフィック王者の齋藤麗王(帝拳)との激闘、初黒星から3連続KO勝利の李は12勝7KO1敗1分。アティットは7勝5KO9敗。
◆女子アトム級8回戦
松田恵里(花形)[判定(2-0)76‐76,77-75,78‐74]葉月さな(白銀)
軽やかなステップと上体の動きで葉月の攻撃をかわすサウスポー松田が、動きながら左のボディーを差し込む。前に出る気持ちを見せる葉月だが、松田は動きを止めずに右を突いて左を合わした。
後半の松田は前後ステップの強度を上げ、攻撃的に左を上下に打ち込む。動いてボクシングの松田だが、近づいて打ちに行くシーンが増えた。そうすると右を狙う葉月のパンチも当たるようになる。しかし松田は打ち合い、押し返した。
7年前のデビュー戦と同じ相手との再戦で花形ジム移籍初戦を飾った松田は、8勝1KO2敗1分。世界で戦い、自らに足りないものを考え、その一つとして前に出るボクシングを練習してきた松田は、「変わったと感じてもらえることが一番嬉しい」と答えた。葉月は13勝6KO11敗1分。
