14日、名古屋市のIGアリーナでWBO世界バンタム級チャンピオン武居由樹(大橋)に挑む、1位の指名挑戦者クリスチャン・メディナ(メキシコ)が6日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。
ラファエル・グスマン・トレーナーとともに会見に臨んだメディナは、終始リラックスした表情。前IBF王者・西田凌佑(六島)との挑戦者決定戦(2023年8月)に加え、那須川天心(帝拳)のスパーリングパートナーとして3度来日。「日本に来るのは今回が5度目なのですっかり慣れた。日本はもうホームです」と、時差に苦しむ様子も皆無だ。
「普段の試合は2ヵ月ほどの調整で臨むが今回は3ヵ月。最初のひと月はパワー、次のひと月はスピードのトレーニングに取り組み、このひと月は体重調整に充てた」とテーマごとに区切ったスケジュールを立ててこなしてきたという。
西田との試合では「対サウスポーの経験が浅かった」とこぼしたが、「その後スパーを重ねてエラーを修正した」と満足げ。具体的には「やらなければいけないことをやるのが遅かった。5、6ラウンドからやっていれば……」と仕掛けの遅さを過ちのひとつとして挙げた。足を運んでいた武居陣営の大橋秀行会長と八重樫東トレーナーには、重要なヒントのひとつとなったはずだ。
先日、八重樫トレーナーが「メディナには3つの弱点がある」と語ったことを記者に振られると、「どの選手にも弱点がありますからね」と顔色ひとつ変えず余裕の返答。自身のストロングポイントとして挙げた「メンタルの強さ」の一端をにじませた。
このメディナの言葉を聞いた八重樫トレーナーは、「武居にはもっと弱点があるんですけどね」と笑いを誘った。要は、弱点を突かれずに勝てばよい、ということだ。
メディアに披露したのはロープスキッピング、シャドーボクシング、ミット打ち、ダブルパンチングボール打ち各1ラウンド。脇を絞ったコンパクトなストレートを突き刺し、メキシカン伝統のリズミカルなヒザの使い方でヘッドムーブ、サークリングを続けた。
「14日はメキシコの独立記念日なので、身を賭して戦い、必ずパーフェクトに勝つ」。穏やかな表情ながら、決意の強さを表明した。
